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venerdì, maggio 21, 2004

ゴーストワールド

全米ティーンの「バイブル」だというアメリカンコミックの映画化。
ものすごい不思議な雰囲気の作品。

ghost_world.jpg

【プロローグと感想】
高校を卒業したイーニドとレベッカ。
進路も決めずに人間ウォッチングを楽しんだりして、
フラフラ毎日を過ごしている。
暇をもてあましていたある日、
新聞の「出会い広告欄」に載っていた男を呼び出し
待ちぼうけている姿を陰から見て楽しむが、
どうにもその男が気になりだした二人は、
後を付けて男の家を突き止める。そこで見たものは.....?

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原作コミックの存在は知らなかった。
メイキング映像でチラチラ出てくる絵を見ると、
その世界がかなり忠実に映像化されているようだ。

イーニドとレベッカの二人にかかれば、
「世の中はみ〜んなイケてない」になってしまうらしい。
しかし実際は彼女たちの方が浮きまくっているんである。
「君たち、変わってるから」なんてダサい男にも言われている始末。

レベッカはある程度常識があり、高校を卒業してほどなく
スタバっぽいカフェに就職する。そこで「嫌なことも我慢しなければならない」
っていうのを身につけていくのだが、イーニドはその点まるで順応性なし。
シネコンのスタッフの仕事も客に悪態をついて一日でクビとか....。
そんなイーニドの前に、「車に乗ると人格が変わる」シーモアという
これまた社会に順応できていないコレクターオタクな男が現れ、彼に共通点を見つける。
ティーンの演ずるよくある青春映画なんてもんじゃない。
イーニドの周りは徐々に閉塞感が漂いだす。
自分で自分を窮地に追い込んでいってしまってるようだ。
自分のことが全然分からない、何をしたいのかも分からない。
10代ってそんなもんだったかな。
自分は割とボヤっと過ごしてきたから、あんまり「そうそう!」てな感じで
共感はしなかったんだけど。

全体的に妙な空気が流れている作品。
大笑いをするような笑いではなく、「....プ」っていう雰囲気の笑いかな。
イーニドとレベッカの間の取り方が絶妙。
あの二人には絶対相容れないだろう、同級生のマネをするところなんか
本当に最高なくらいの間。

イーニドにソーラ・バーチ。前に書いた「穴」にも主演している彼女。
今回も一筋縄ではいかないティーンを淡々と演じている。
また映画の中で髪の色を変えていたのが笑った。「穴」でもあったのよね、確か。

レベッカにスカーレット・ヨハンソン
今「ロスト・イン・トランスレーション」と
「真珠の耳飾りの少女」が公開されている、
大注目の若手女優。
この映画の時は17歳っていうんだからびっくり。
彼女を初めて映画で観たのは「のら猫の日記」っていうロードムービーだった。
まだ子供だったけどとても印象に残っていた。
びっくりしたのは、声。顔からは想像できないくらい低音。

シーモア役にはこの人しかいないっていう程ベストキャストな
スティーブ・ブシェミ。一度観たら忘れられないルックス。
いるだけで怪しい雰囲気。このクセ者俳優はかなりクセ物な作品に多数出演。
「パルプフィクション」とか「バートン・フィンク」とか。
たまに超大作な「アルマゲドン」とか「コン・エアー」とかに出演して
ファンを困惑させるのも上手(笑)

イーニドとレベッカにつきまとわれて遊ばれる
ジョッシュにブラッド・レンフロ
「依頼人」でデビューした時の少年は、
なんだかちょっと肉付きが良くなって
不健康そうな若者になってしまった。
ドラッグとかして荒れてたみたいだけど、
更正して演技に集中してもらいたいですね。

使用されている曲もかなり独特。
特にオープニングが強烈。
Jaan Pehechaan Hoって歌なんだけど、一度聴いたら耳から離れない。
いったいどこの国の曲?アジア系っぽいんだけど。
プロモーションビデオが劇中でも流れる。
いやはや、激しく首を振るスゴイ踊り。観てる方が首痛くなりそう。

オフィシャルサイトはこちら

DVDレンタルにて鑑賞。

こちら↓にもTBしてます
ゴーストワールド@映画生活

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