トロイ
【プロローグと感想】
長年確執があったスパルタとトロイの和平祝宴の席で、
スパルタ王妃ヘレンに心を奪われたトロイ王子パリスは、
ヘレンを自国トロイへ連れ帰ってしまう。
事の重大さに兄ヘクトルは驚き、パリスを叱責するが後の祭り。
怒ったスパルタ王メネラオスは、
兄でありギリシャを統一するミュケナイ王アガメムノンに助けを求める。
アガメムノンの野心は、単にヘレンを連れ帰ることではなく、
トロイ王国自体を足下にひれ伏させる事だった。
そのアガメムノンに唯一服従しない男、戦士アキレス。
彼は女神の息子であるがゆえ不死身と言われ、実際に負ける事がない。
しかし、アガメムノンがトロイを掌握するには、アキレスの力が必須だった。
アキレスは王の為でもなく、誰のためでもなく、自身の名を
後世に残すためにトロイへ向かうのだった..........。
*********************************************************
やっとこさ観た「トロイ」
前評判はまあまあってのが多く、
私のイタリア語の先生(イタリア人)は
「イリアス」や「オデュッセイア」を読んでいて
この映画は「おおざっぱだね」という意見だったので
あまり期待はしないでの鑑賞。
原作は読んでいないけど、一応神々と人間の話で
アキレス腱の語源になった、アキレスの「弱点」や
ワームの語源でもある「トロイの木馬」の話は
一般知識として知ってる感じ。
ホメロスが書いた「イリアス」の存在は、
クリスチャン・ジャック原作の「太陽の王ラムセス」で
(半分フィクションじゃん)知ったという程度。
ブラピはそんなにもともと「好き!」って俳優じゃないのもあり
さらに、アキレスの描かれ方が
心情シーンを多くしている割には薄く、
残念ながら、今回もあまりトキメかず(笑)
だって、「自分の名を後世に残す為に戦う」って
単なる自己顕示欲の固まりではないですかい。
ただ、ファイトシーンは良かったかも。
特にあの、飛び上がって斬りつける形。
すごいかっこ良かった。
プロフに「好きな俳優」として、オーランド・ブルームを入れてるけど
どーしょもない王子役ってのは、知ってたので特に失望もなく(笑)
しかし、あのダメっぷりは素晴らしいです。逆に拍手したいくらい。
っていうか、この役はオーディションでゲットしたそうなんだけど
今の人気に乗って行こうって考えたら、
普通、ああいうイメージ落とす様な役はやらないだろうと思うんだけど。
考えてるのか、考えてないのか.....(笑)
考えていると思いたいけどね。
で、誰が一番かっこ良かったかっていうと
大方の意見に違わず、ヘクトルでございます。
「ブラック・ホーク・ダウン」から目を付けていたので
(「ハルク」は緑色が嫌いなので未見)
今更彼のかっこよさに気がついたか!は〜っはっは!って感じ。
ま、この映画で一番丁寧によく描かれているからもあるかな。
そういや、オーランドも「ブラック〜」に出演してるなあ。
あっさり画面から直ぐ消えるけど(苦笑)
全体的としては、長い!
どっか削れたと思う。
でもって、やっぱり大味だな。つまらなくはないんだけど。
「ふうん」って感じなのだ。
それを言っては物語にならないかもだけど
大体あんな浜辺に置き去りにされた
ばかでかい馬のハリボテを「神への捧げもの」だといい方に解釈して
城内に引き入れちゃうとこが、「あほ!」って感じなのよね。
一応中身を調べましょうよ、王様達。
と基本的なツッコミをしてしまった。
余談ですが、我が家の父は
この映画で初めて「アキレス腱」=アキレスの弱点だと
知ったそうで(大汗)
母に目を輝かせて説明していたそう。
いいんでしょうか、もうすぐ70歳になろうって人がそんなんで...。
心配になりやす。恥ずかしいから外で言わないで!
っていいつつ、ネットで公開している私って....?
そんな訳で、私はそのうち、「イリアス」&「オデュッセイア」を
読もうと決意したのだった。
アキレス役には、ブラット・ピット。
久しぶりの主演作。1963年生まれなので、既に41歳!
ものすごい肉体改造をして、このアキレス役に挑んだのは有名。
トロイ王子・ヘクトル役は、エリック・バナ。
「ハルク」「ブラック・ホーク・ダウン」等に出演。
パンフを読んだら、最初はコメディアンとしてスタートしたとあって
びっくり。そのうち、コメディにも出演したりするのかしら。
トロイ王子・ヘクトルの弟パリス役には、オーランド・ブルーム。
「LOTR」シリーズのレゴラス、「パイレーツ・オブ・カリビアン」等でお馴染み。
コスチュームものの出演が続くオーランド。
今回もしっかりレゴラス並みに弓を引くシーンあり。
スパルタ王妃・ヘレン役には、ダイアン・クルーガー。
「ミシェル・ヴァイヨン」で有名に。
バレリーナ目指してたのに怪我してあきらめてモデル→女優と
なんだかシャーリーズ・セロンみたいな感じ。
旦那さんがギョーム・カネなのね。知らなかった。
トロイ王・プリアモス役には、ピーター・オトゥール。
「アラビアのロレンス」「チップス先生さようなら」
「ラストエンペラー」等に出演の名優。
かなりお年を召しているようだけど、さすがの演技。
ヘクトル達の従姉妹・ブリセウス役には、ローズ・バーン。
「スターウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」で
アミダラ召使いドルメ役で出演。ちょっと地味なルックスだけど
それゆえにいろんな役がこなせそう。
ヘクトル妻・アンドロマケ役は、サフロン・バロウズ。
「エニグマ」「フリーダ」「ピーターパン」のナレーター等。
アキレスの理解者でもあるイタケ王・オデッセウス役に、
ショーン・ビーン。
「LOTR」シリーズのボロミア役でお馴染み。
悪役が多かったが、ボロミア役以降こういった脇で光る役も演じる様に。
ギリシャ/ミュケナイ王・アガメムノン役には、ブライアン・コックス。
「レッド・ドラゴン」「ボーン・アイデンティティー」
「アダプテーション」にはカメオ出演。
アガメムノンの弟で、スパルタ王・メネラウス役には、
ブレンダン・グリーソン。
「コールド・マウンテン」では、
レニー・ゼルウィガー扮するルビーの父役で出演。他「28日後....」等
アキレスの従兄弟・パトロクロス役には、ギャレット・ヘドランド。
この「トロイ」がデビュー?他の経歴が全くなし。
お目が早い人は、早速チェックしてたりして。
アキレスの配下エウドロス役には、ヴィンセント・レーガン。
どこかで見た顔だと思ったらケヴィン・スペイシー主演の
「私が愛したギャングスター」に出演してた。
他ベッソン監督の「ジャンヌ・ダルク」等
ひたすらアキレスに付き従い、
パトロクロスの事件でのあの表情が印象に残る。
アキレスの母、女神テティス役ジュリー・クリスティ
「ドクトル・ジバゴ」「ドラゴンハート」等に出演。
最新作は「ハリポタ/アズガバンの囚人」で、マダム・ロスメラルダ役。
女神って、歳を取るんですか?う〜む。綺麗だけどねえ。
冒頭アキレスと戦う、巨漢ボアグリウス役は、ネイサン・ジョーンズ。
WWEのプロレスラーだったみたい。既に昨年引退(?)してるようですが。
ギリシャ側巨漢で、ヘクトルと対峙するアヤックスには、タイラー・メイン。
この人も元プロレスラー。「X−メン』」でセイバートゥース役。
アキレスを呼びに行く少年役には、ジェイコブ・スミス。
ケビン・コスナー主演の「コーリング」ベンという少年役で出演。
なかなか将来が楽しみな感じのルックスの持ち主。
子供を前にあられもない姿のアキレス.....というシーンなんだけど
いや本当に、子供に影響よくないっすよ(笑)
丸の内ルーブルにて鑑賞
こちら↓にもTBしてます
トロイ@映画生活
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 8月鑑賞DVD(2010.09.04)
- 7月に観たDVD作品(2010.08.16)
- キング・コング(2006.01.19)
- プルーフ・オブ・マイ・ライフ(2006.01.18)
- レジェンド・オブ・ゾロ(2006.01.14)
「映画:た〜と」カテゴリの記事
- 特攻野郎Aチーム(2010.08.21)
- ダブリン上等!(2005.02.23)
- ツイステッド(2004.10.13)
- Dot the i/ドット・ジ・アイ(2004.09.02)
- トゥー・ブラザーズ(2004.08.25)
I commenti per questa nota sono chiusi.
Commenti
こんばんは。
トロイご覧になったんですね。
確かに、王道大味すぎますよね、安心して観れるんですけども。
10年前のブラピだったら間違いなく、アキレスの従兄弟役でしょうけどもね。兜つけたら、ほんと似てました。私もだまされちゃった♪
私ね、ぜったいブラピは馬に乗って、金髪なびかせてやってくると思ってたんですよ(笑)←「レジェント・オブ・フォール」の観すぎ。
でも、あれでしょ~(笑)観てて、イヤラシイ顔になっちゃうじゃないですか(笑)
Scritto da: かめむしこ | mercoledì, giugno 30, 2004 06:11 PM
☆かめむしこさん
コメントありがとうございます。
10年前のブラピだったら.....そうですねえ、従兄弟役でしょうね。
でも、どっかで読んだんですが、
原作ではあの従兄弟はアキレスよりも年上なんだとか。
>金髪なびかせてやってくる
(笑)確かに、「レジェンド〜」の観すぎですよ〜。
映画のアキレスは、鎧着て、兜被ってガシガシ走るシーンが多かったですね。あとは、馬車みたいのとか。
DVDになったら特典が盛りだくさんそうだから、きっと購入するんだろうな〜(笑)
Scritto da: FLUFFY | giovedì, luglio 01, 2004 10:55 AM
>原作ではあの従兄弟はアキレスよりも年上なんだとか。
そうなんですかあ。
それだったら、「もっと落ち着け、パトロクロス!」って感じですね。年下だったので、ヘクトル兄弟との対比ができてよかったですけどね。
DVD楽しみですね~。ムフフ。
Scritto da: かめむしこ | giovedì, luglio 01, 2004 06:11 PM
こんばんは。
パリス役はオーディションで勝ち取ったんですか!
それを踏まえると、私も「彼は考えてのこと」と思いたいです。(笑)
エリック・バナってコメディアンだった時もあったとは。
私も気になりますが、そんな彼を見るのには勇気がいりそうです。(ヘクトル役が良かっただけに)
ところで、公開時の宣伝で木馬が新宿にやってきましたよね?
ニュースで見て、「見てみたい」とは思ったものの、結局見に行かず・・・やっぱりこの前DVDを見て、「やっぱ、あの時見に行けばヨカッタかも」と、少し下らぬ後悔をしてしまいました。^^;
FLUFFYさん、見に行ったりしました?
(下らんコメントでスミマセンです~。)
Scritto da: aju | giovedì, novembre 04, 2004 11:58 PM
☆ajuさん
そうそう!新宿に「木馬」来てましたね〜。
仕事場が新宿なので、行こうと思えばすぐに行けたはずなのに
だからこそ、すっかり行かずじまいでした。
私も見に行けばよかったな〜と思ってます。
「ブラック・ホーク・ダウン」のエリック・バナもなかなかイイですよ。
Scritto da: FLUFFY | venerdì, novembre 05, 2004 01:19 AM
おはようございます。
オーランド・ブルームは本当に何で
こんな役を?という感じでしたね。
CMとかではブラッド・ピットの好敵手という
印象だったけど全然違いました(笑)
エリック・バナのヘクトルは確かに
カッコ良かったですね。
でもコメディアンだったとは驚きです・・・。
Scritto da: はだし狼 | giovedì, febbraio 03, 2005 06:11 AM
☆はだし狼さん
そうなんですよね、
あれは宣伝のせいもありましたね。
だから、期待して観に行ったオーリファンは
さぞ辛かったろうと。
エリック・バナのコメディ見てみたいですよね!?
Scritto da: FLUFFY | martedì, febbraio 08, 2005 02:10 PM