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mercoledì, luglio 07, 2004

真珠の耳飾りの少女

オランダを代表する画家・フェルメールが描いた名作の裏に隠された愛の物語

girl_pearl.jpg

【プロローグと感想】
父の失明により、奉公に出されることになった17歳のグリート。
彼女の仕事先は画家・フェルメールの家だった。
フェルメールは、グリートの絵画に関する感覚が優れていることに気がつき
絵の具の調合などを手伝わせるのだが、
妻カタリーナはそれに嫉妬をする。
さらに、パトロンのファン・ライフェンのたくらみ。
抑圧された環境で、才能と愛に目覚めるグリートだったが........。

****************************************************

フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」
(通称:「青いターバンの少女」)を見てまず印象に残るのは、
あのとまどいながらも信頼している瞳と、
今にも何かを語りかけてきそうな口元。

謎が多いとされているフェルメールをこの絵の少女を中心に
語られていくこの作品は、当然フィクション。
実際はどうだったかは分からないけれども、この作品は
フェルメールの絵から想像できるエピソードを見事に作り上げている。
「窓辺で水差しを持つ女」の絵をX線で調べると椅子が描かれた後があり
上から塗りつぶしているんだそうだが、この事に関しても
映画の中でグリートが重要な行動を取るのである。

17世紀のオランダがどのような時代で、どういった文化だったのかが
もうちょっと予備知識としてあれば楽しめたかもしれない。
グリート家族はいったい何の宗教だったのか....?
セリフでは「あちらの家族はカトリックだから、
祈りの声が聞こえたら耳を塞ぎなさい」
と親がグリートに注意をするシーンがある。
この頃から勢力を増すプロテスタント?
恐らく原作を読めば書いてあるんだろう。

一つ一つのシーンが絵画の様に美しい。
光と影の関係や、家具などの配置など本当に計算しつくされているといった感じ。
言うまでもなく、グリートが表題作の絵のモデルになったシーンは
まるでその絵をナマで見ている感覚にさえなった。
もちろん、メイクや衣装、撮影の技術もあるだろうが
スカーレット・ヨハンソンの化けっぷりが見事。
彼女はどのシーンでもグリートになりきっていた。

この作品、主役の二人は殆ど台詞がない。
セリフ以外の動き(身体や表情など)でたくさん語っている。
真珠の耳飾りを付けるために耳にピアスの穴を開けるあのシーンは
こういうラブシーンの描き方もあるんだなあと感心してしまった。


フェルメール役は、コリン・ファース
「アナザー・カントリー」「恋におちたシェイクスピア」
「ブリジット・ジョーンズの日記」等に出演。
近作は、「ラブ・アクチュアリー」。
グリートを同士として愛しながらも、決して手を出さないという
フェルメール役を謎が多いまま好演。

グリート役は、スカーレット・ヨハンソン
「ロスト・イン・トランスレーション」が公開中。
「のら猫の日記」「ゴーストワールド」等に出演。
パンフの写真を見た母が「どこからこんな絵のまんまの子を見つけたのかしら」
といってしまうくらいの適役ぶり。
少ないセリフでグリートの心情を上手く表現していた。

フェルメールの妻カタリーナ役は、エシー・デイヴィス
「マトリックス・リローデッド」「マトリックス・レボリューションズ」に出演。
いかにもな妻。自分の事しか考えていない。でも仕方ない気もするのだけど。

カタリーナの母、マーリア役は、ジュディ・パーフィット
「オスカー・ワイルド」「エバー・アフター」等に出演。
すごく怖い(笑)暗闇で背後に立たれたら泣きます、私。
結局、この方は全てを見通していたってことなのか。

ファン・ライフェン役は、トム・ウィルキンソン
「いつか晴れた日に」「恋におちたシェイクスピア」等。
「フル・モンティ」では、英アカデミー賞の助演男優賞を受賞。
狡猾で好色っぷりが見事。
当時のパトロンってこんなんばっかだったんでしょうか?

肉屋の息子ピーター役は、キリアン・マーフィー
「コールド・マウンテン」「28日後.....」等に出演。
コリン・ファレル主演の「intermission」が待機。

フェルメールの娘コルネーリア役は、アラキナ・マン
「アザーズ」でニコール・キッドマンが演じたグレースの娘・アンを演じる。
いつでもどこでも見ているし聞いている。
まさに「壁に耳有り障子に目有り」状態。(笑)

使用人タンケ役は、ジョアンナ・スキャンラン
主にテレビ等で活躍。


オフィシャルサイトは日本語
英語があり。

シネスイッチ銀座にて鑑賞。

こちら↓にもTBしてます
真珠の耳飾りの少女@映画生活

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Commenti

こんにちは。
この映画、本当に絵画的で美しかったし、官能的でしたよね。
早速TBさせて頂きました。
スカーレット・ヨハンソンは本当に、実在のモデルみたいな感じでびっくりしましたよね。
そして、あのフェルメールの義母・・怖いですよね(笑)
私も、暗闇に佇んでいられたら貴重な寿命が数年は縮まるかも?
娘役のお局みたいな子(笑)は「アザーズ」の女の子だったのね!
全然気が付かなかったです~。
来週、行けそうなら「ロスト・イン・トランスレーション」観ようと思ってます。

Scritto da: モン基地の母 | giovedì, luglio 08, 2004 a 12:40 p.

☆モン基地の母さん
TBとコメントありがとうございます。
本日のイタリア語のレッスンで
この映画の話題になりまして、
先生(イタリア人)も絶賛してました。
『「トロイ」よりもいいよね?』には笑いましたが。
光の使い方とか、本当にすてきな作品でした。
「ロスト〜」は未見です〜。
スカーレット・ヨハンソン作品だと
「のら猫の日記」もおすすめです。
まだ小さくってかわいいですよ。

Scritto da: FLUFFY | giovedì, luglio 08, 2004 a 11:51 p.

TB返していただき有り難うございます。
スカーレット・ヨハンソン、本当にセリフが少なかったですね。
それでも、存在感は十分。これぞ、役者!
それとやっぱり映像ですね。
中世ヨーロッパの雰囲気を良く出したなと思います。

Scritto da: 月の風 | venerdì, luglio 09, 2004 a 12:22 m.

FLUFFYさん、こんばんは☆
TB有難うございました!
劇場で見たのでしたら数倍映像が素敵だったのではないですか?
本当に綺麗な作品でしたよね・・。
絵心ない私もすごく楽しめるシーンが多かったです。
そうそう、
>「窓辺で水差しを持つ女」の絵をX線で調べると椅子が描かれた後があり上から塗りつぶしているんだそうだが、この事に関しても映画の中でグリートが重要な行動を取るのである。
---そうだったんですねっ!!
いつも為になる記事で有り難いです♪
確かに椅子をどかすシーンありましたよねー。
なんだかそうやって考えると、この作品の信憑性がすごく高くなってくる気がします^^

Scritto da: てるみ | giovedì, aprile 07, 2005 a 11:55 p.

☆てるみさん
こちらこそ、ありがとうございます。
そうですねー。単館上映だったんですけど
やっぱり大きな画面で観た方が雰囲気出ますね。
アクションじゃなくても(^^ゞ
やっぱり映画はフィルムで観た方がいいのかも。
X線のハナシ、確かパンフに書いてあったんだと思います。
最近は絵画も科学的に調べて、時代が判明したりするんですよね。
スゴイことです(*^_^*)

Scritto da: FLUFFY | venerdì, aprile 08, 2005 a 08:06 p.

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