モナリザ・スマイル
【プロローグと感想】
キャサリンは念願のウェルズリー大学での美術助教授になるのだが、
そこは噂通りの「保守的」な考え方の大学だった。
素晴らしい頭脳を持ちながら、卒業後は「当然」結婚。
女の幸せは結婚して夫を助けて行くこと。
そんな校風に「自由」を吹き込もうとするキャサリンだが、
なかなか周囲からは認められない......。
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女の人ばっかりの出てくる映画だった。
その割に、特別美人だっていう女性は一人も出てこない。
小さい花はたくさんあるんだけどね。
この作品の時代は50年代で、まだまだ女の人は
結婚して主婦になるのが当たり前な時代。
仕事と家庭の両立なんて、もってのほかな時代だった。
そこへやってきた、「自由」を主張する女性。
生徒達の絵画を見る目を育てながら、女性としても成長させていく。
とまあ、理想としては素晴らしいけど
イマイチ心に響くものがなかったってのが素直な感想。
最初は生徒から全く受け付けられないキャサリンと
プライドの高い生徒達が、どのようにして打ち解けていったのかっていう
そういう過程が殆ど表現されてないので、
人と人のつながりを表現するのに薄いっていうか、弱いっていうか。
ま、簡単にいえば「いつのまにか皆と仲良くなっちゃってる主人公には
あまり感情移入できないっす」ってこと。
この映画のテーマが単純にそういうことではないってのは、充分解るんですがね。
キャラも全員「いかにも」感が漂っている。
マジメでプライドが高いコ→ベティ
頭が良くて比較的素直なコ→ジョーン
自分に自身がなくてイジイジしているコ→コニー
ちょっと不良っぽいコ→ジゼル
もうちょっと違うタイプのコがいてもよかったんではないだろうか?
ラストの時間の流れが意味解らなくて
結局、どうなったのか解らないまま終わってしまった〜。
やっぱ私は、こういう女の人満載の映画は苦手です。
【キャスト】
キャサリン役は、ジュリア・ロバーツ。
作品中、殆どひっつめ髪でいるため、いつものゴージャス感はなし。
なんかちょっとやつれ気味?でもやっぱり、笑うと迫力ある笑顔だな。
「プリティ・ウーマン」で一躍人気女優に。
他「マイ・ベスト・フレンド・ウエディング」「陰謀のセオリー」
「ノッティング・ヒルの恋人」「プリティ・ブライド」
「エリン・ブロコビッチ」でアカデミー主演女優賞受賞。
「オーシャンズ11」に続く「オーシャンズ12」を撮影中。
ベティ役は、キルスティン・ダンスト。
いかにもな、イジワル優等生。
元々ルックスが優しい感じではないので、こういう役はぴったりかも。
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」で注目を浴びる。
子役として「ジュマンジ」等に出演し、
「ヴァージン・スーサイズ」「チアーズ!」を経て
「スパイダーマン」シリーズのヒロインに抜擢。
ジョーン役は、ジュリア・スタイルズ。
声が太くて低いのでびっくり。
ベティと同じタイプなのかと思ったら、案外素直。
それにしても、彼女と、キルスティンとエリカ・クリステンセンが
系統的に似てるのか、被って仕方ない...。
「デビル」「ハムレット」
「セイブ・ザ・ラストダンス」で注目を集める。
「ボーン・アイデンティティ」等に出演
「ボーン〜」続編の「ボーン・スプレマシ−(原題)」にも出演。
ジゼル役は、マギー・ギレンホール。
複雑な家庭環境が影響してか、割と捨て鉢な態度で(奔放ともいう)、
イタリア語講師のビルとかつて関係があった。
ああいう堅実な学校では「腐敗分子」に相当するらしい。
父、スティーブン・ギレンホール監督作「ワイルド・スモーカーズ」、
「セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ」
弟ジェイクと共演の「ドニー・ダーコ」、
「サンキュー・ボーイズ」「セクレタリー」
「アダプテーション」「コンフェッション」等に出演し、
確実にキャリアをのばしている。
共演したキルスティンとは仲良しならしい。
コニー役は、ジェニファー・グッドウィン。
自分にあまり自身がない、臆病な少女。
相手が自分を好きだと言ってくれても、何か策略があるのではと
疑ってしまうクセがある。
この映画がデビューになるみたい。
海外テレビドラマ「エド〜ボーリング弁護士」のダイアン役でお馴染み。
ビル役は、ドミニク・ウェスト。
何を考えているのか読めないキャラ。
生徒と関係を持ったり、キャサリンを口説き落とすなど
イタリア語を教えているからなのか?の好き勝手し放題(笑)
イギリス出身の俳優さんなのに、イタリア語が上手いのでびっくり。
「リチャードⅢ世」「サバイビング・ピカソ」
「真夏の夜の夢」「ロック・スター」等に出演。
アマンダ役は、ジュリエット・スティーブンソン。
とある事件で気の毒なことになる、大学の講師。
キャサリンとはルームメイトで、意見が結構シニカル。
インパクトのあるルックス。どっちかっていうと男っぽい?
「愛しい人が眠るまで」「エマ」等に出演。
ナンシー役は、マーシャ・ゲイ・ハーデン。
「お行儀講座」のような授業をする。
「クイズ番組」が大好きで、保守的な思想の持ち主。
昔振られたらしいのだが......?彼女のシーンは結構笑える。
「この森で、天使はバスを降りた」「絶対×絶命」
「ジョー・ブラックをよろしく」
「ポロック 2人だけのアトリエ」ではアカデミー助演女優賞受賞。
翌年の「ミスティック・リバー」でも再度助演賞にノミネートされていた。
近作は「カーサ・エスペランサ〜赤ちゃんたちの家〜」。
ポール役は、ジョン・スラッテリー。
クリスマスに自身がプレゼントとなってキャサリンの元を訪れたりと
情熱的だが、それが仇になってしまう気の毒な人。
「イレイザー」「9デイズ」等に出演。
海外テレビドラマ「エド〜ボーリング弁護士」ではキャロルの恋人で
校長でもある、デニスを演じている。
この映画、何気に「エド」度が高いです(笑)
校長・ジョセリン役は、マリアン・セルデス。
大学の象徴の様な校長を演じる。
「マッド・フィンガーズ」「トム・ソーヤーの大冒険」
「ホーム・アローン3」「ホーンティング」等に出演。
ベティのママ役は、ドンナ・ミッチェル。
いかにもなベティのいかにもな母親。
娘が「泊めて」と訪ねてきたら、泊まらしてあげようよ!お母さん!(苦笑)
なんだか異常に厳しいんですよ、この人。怖いくらい。
「エクソシスト」「レス・ザン・ゼロ」
「バラ色の選択」「ポロック 2人だけのアトリエ」等に出演。
トミー役は、トファー・グレイス。
ジョーンの恋人で、ハーバードへ通っている。
キャサリンにも好意的、ベティの夫スペンサーとは親友ならしい。
海外テレビドラマ「ザッツ・70’sショー」のエリック役でお馴染み。
他、「トラフィック」「オーシャンズ11」(カメオ)等に出演。
「ピノッキオ」ではアメリカ版でのレオナルド(ルシーニョロ)役の声を担当。
スペンサー役は、ジョーダン・ブリッジス。
ベティの夫を演じる。特に暴力をふるう訳でもないんだけど
ベティや家庭を顧みない、典型的なタイプ。
お外では好きほ〜だい。(おいおい)
ボー・ブリッジスの息子で、ジェフ・ブリッジスの甥。
「オーロラの彼方へ」等に出演。
海外テレビドラマでは「チャームド」「ドーソンズ・クリーク」等に出演。
チャーリー役は、イーボン・モス・バカラック。
目つきが怪しいので、コニーでなくても疑ってしまう(笑)
ベティの従兄弟であり、コニーの恋人。
「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」等に出演。
近作は「アメリカン・スプレンダー」。
監督は、マイク・ニューウェル。
「ハリポタ/炎のゴブレット」の監督に決定してます。
【オフィシャルサイト】
試写会にて鑑賞
於:よみうりホール
こちら↓にもTBしてます
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Commenti
電話のお相手・・・・
てっきり父親かと思っちゃいました(^^;;
でも、あの彼女の設定からしたら、
世間体にこだわらなくていいのかと思いますが。
ん~~でもやっぱり父親にしか見えないなぁ~(^^;)
Scritto da: えふ | venerdì, agosto 13, 2004 12:04 AM
あ・・・
すいません。
最初の電話のお相手の恋人・・・
削除してください(^^;)
Scritto da: えふ | venerdì, agosto 13, 2004 12:11 AM
☆えふさん
こちらにもTB&コメントありがとうございます。
コメント片方削っときました〜。
ココログが重くって申し訳ございませんです。
Scritto da: FLUFFY | venerdì, agosto 13, 2004 12:19 AM