アンダーワールド
【プロローグと感想】
数百年に渡る戦いを続けて来た、ヴァンパイアとライカン。
ヴァンパイアの処刑人であるセリーンは地下鉄である青年医師が
ライカンに追われていることに気がつく。
その青年医師:マイケルを助け出し、追われている理由を聞こうとする。
だが、一族のリーダーであるクレイヴンは、
セリーンが人間を屋敷に連れ帰ったことに激怒する。
セリーンは反対するクレイヴンには従わず、自らの直感で動き始める...。
**********************************
現在劇場公開中の「ヴァン・ヘルシング」ではヴァンパイア退治をしている
ベッキンセールが、その前にヴァンパイアを演じている。
配給が同じギャガだし、日本で公開される前から
私の中では「被ってんな〜」と思っていた作品。
でも、世界観はこっちの方が好み。
全体的にブルーがかった闇ばかりの世界で昼間は一切なし。
ヴァンパイア達は現代に即した生活をしている。
人間を襲うのではなく、彼らの食料は輸血用の血液。
優雅な生活に慣れきっていて、実際に戦士として戦うのはほんの一部。
しかも戦う相手は、天敵のライカンのみ。
今までのヴァンパイア定義とはちょっと違うのね。
しかも顔が全然変わらないし。
テレビドラマの「バフィー」や「エンジェル」を見慣れている私には
ちょっとヘンな感じがしたんだけど、
ワイズマン監督としては、「バフィー」みたいにならない様に気をつけたんだとか
(笑)なるほどね〜。
ベッキンセールのアクションスタイルは、
こっちの方がかっこいいかもしれない。(「ヴァン・ヘルシング」と比べて)
ハイヒールよりも実践的なブーツの方が、やはり動きやすそうだし(苦笑)
メイキングを観たら、あんまりCGは使用してないとのことで驚いた。
変身後のライカンなんかは、きちんと型を取って
クリーチャースーツを作っていた。頭部の毛髪なんかは
一本ずつ手で縫い込むという、気の遠くなる様な作業をしてた。
ワイズマン監督は、いかにもCGってのをできるだけ避けたかったらしい。
お陰で結構リアルな狼人間になってる。
足も不思議な装置を装着してつま先立ちで歩く様になってて
(歩きづらそうだし、痛そうなんだけど)興味深い。
アクションシーンで気になっていたシーンのメイキングがあって
なるほどと思ってしまったのが、
ルシアンが車で逃げるセリーンとマイケルを
猛スピードで走って追いかけるシーン。
本当に凄いスピードなのに実際に走ってるから、
どうやったのか疑問だったのだけど
車の後ろに板の様なものをくくり付けて、
車を走らせながらその上を実際に人間が走っていた。
原理としては、動く道路の上を走るのと同じ感じ?
もうすっかりお馴染みになってしまった、ワイヤーアクション。
それでも演じている方は結構大変そう。
冒頭のセリーンがビルの上から飛び降りて着地、
そのまま歩き去るシーンは、なかなかカッコいいです。
キャラ相関図もちょっと複雑で、誰が悪くて誰が正しいのか
簡単に判断付かなくなってて、セリーンと一緒に驚いてしまったよ(^^;
【キャスト】
セリーン役は、ケイト・ベッキンセール。
セリーンは、ヴァンパイアであり、処刑人を生業としている。
演じているケイトは、両親ともに俳優のイギリス出身の女優、
今やすっかりハリウッド女優としても活躍していて
今作がきっかけとなり大きくステップアップした感がある。
「から騒ぎ」「月下の恋」
「シューティング・フィッシュ」「ブロークダウン・パレス」
「パール・ハーバー」「セレンディピティ」
「しあわせの法則」等に出演。
日本では「ヴァン・ヘルシング」が公開中。
最新作は、スコセッシ監督、ディカプリオ主演の「The Aviator(原題)」
「アンダーワールド」続編にももちろん出演予定。
マイケル役は、スコット・スピードマン。
青年医師マイケル・コルヴィーン、
なぜか、ライカンのリーダーであるルシアンに追われている。
演じるスコット・スピードマンは、
海外テレビドラマ「フェリシティの青春」ではベン役を演じている。
「デュエット」「ダーク・スティール」
「死ぬまでにしたい10のこと」等に出演。
「アンダーワールド」の続編にも出演予定。
ルシアン役は、マイケル・シーン。
ライカンのリーダーであるルシアン。、執拗にマイケルを追っている。
主演のケイトとの間には、一人娘がいる。
この作品でケイトは監督のレン・ワイズマンと婚約、結婚。
なんだかな不思議な関係です。
「オセロ」「ジキル&ハイド」
「オスカー・ワイルド」「サハラに舞う羽根」
「タイムライン」等に出演。なぜか目立つ悪役。
クレイヴン役は、シェーン・ブローリー。
ヴァンパイア一族の現在のリーダー、クレイヴン。
兄か弟か不明だけど、クラーク・ヒースクリフ・ブローリーと
ケイシー・ブローリー(姉?妹?)も俳優。
「クローン」「ブラックファイア」等に出演。
ビクター役は、ビル・ナイ。
セリーンが敬愛する、指導者であり真のリーダー。
最強のヴァンパイア、ビクター。
70年代後半からスクリーンへ。
「針の眼」「オペラ座の怪人」
「三文オペラ」「フェアリーテイル」
「スティル・クレイジー」「シャンプー台のむこうに」
「ラッキー・ブレイク」等に出演。
最近では、「ラブ・アクチュアリー」のうらぶれロッカー役で出演してたので
顔を覚えている人も多いでしょう。
ちなみに、アクションは今作が初めてとか。
エリカ役は、ソフィア・マイルズ。
ヴァンパイア側で、セリーンの仲間。クレイヴンを想っている。
イギリスの映画にいくつか出演したあと、ハリウッド進出。
「フロム・ヘル」等に出演。
近作は「サンダーバード」.....誰かと思ったらペネロープ役なのね。
シング役は、アーヴィン・レダー。
ライカン側である秘密の研究をしている。
主にヨーロッパ系の作品に多く出演。
ハリウッドものでは、「シンドラーのリスト」「三銃士」等に出演。
カーン役は、ロビー・ギー。
ヴァンパイア側で武器を専門に研究している。
「g:mt」「スナッチ」「ミーン・マシーン」等に出演。
ちなみに、この写真の一番右。
Dr.アダム役は、ウェントワース・ミラー。
マイケルの同僚医師。マイケルの不審な行動に疑問を持つ。
「白いカラス」で、アンソニー・ホプキンス演じる主人公の若い頃を演じている。
他には、海外テレビドラマに出演していて
「バフィー〜恋する十字架」(シーズン2)「ER」(シーズン7)等。
レイズ役は、ケヴィン・グレイヴォー。
屈強なライカン。
今作では、出演の他に脚本とアシスタントディレクターを務める。
「マスク」(ジム・キャリー)「バットマン・フォーエヴァー」
「チャーリーズ・エンジェル」
「PLANET OF APES 猿の惑星」「メン・イン・ブラック2」等に出演。
スタント出演も多く、
「チェンバー/凍った絆」「ハルク」等。
アメリア役は、Zita Görög。
ヴァンパイア一族のトップ。
ハンガリー出身の女優。
「コンクリュージョン」等に出演。
監督は、レン・ワイズマン。
「スターゲイト」や「インデペンデンスデイ」等のアシスタントを務め
数多くのミュージシャンのビデオを手がける。
今作で主演のケイト・ベッキンセールと婚約し、今年の五月に結婚した。
結構イイ男(笑)
全て絵コンテを描く手法ならしいのだけど、結構絵が上手い。
アメコミ風の画風で、イメージが伝わり易い。
脚本にも彼の挿絵が描かれていたそうな。
DVDレンタルにて鑑賞
こちら↓にもTBしてます
アンダーワールド@映画生活
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I commenti per questa nota sono chiusi.
Commenti
やっぱり冒頭の着地シーンは人気ですよね
この監督さん解ってるな~、と好印象です ^^
記事を読んでたら、また観たくなってきました。
感想も書き直そうかな(^^;
Scritto da: だにい | mercoledì, settembre 29, 2004 01:54 PM
ヴァン・ヘルシングより,こっちの方がベッキンセールのアクションが格好良いですよね.
世界観はどっちも好きでしたが,ドラキュラと狼男に的を絞っている分,この両者がどういう関係なのかが映画の中でも描かれているので,この辺を知らない人はこっちの方が理解できるし,面白いかもしれませんね.って,面白いとかは個人の問題か.
Scritto da: onox | mercoledì, settembre 29, 2004 09:24 PM
今晩わ。
ヴァン・ヘルシングの時より、アンダーワールドのケイト・ベッキンセールの方が強くて好きでした。
胸が無意味に強調された衣装はヴァンヘルの方が好きですが。
かなりスタイリッシュな映像だったと覚えています。
トラバさしてもらいました。
またお邪魔します。
Scritto da: Roy | mercoledì, settembre 29, 2004 10:30 PM
☆だにいさん
レン・ワイズマンってセンスいいんだろうなと思いますね。
感想書き直しちゃうんですか?
☆onoxさん
まあ、「ヴァンヘル」の体当たりなアクションも豪快ですが(笑)
こっちの方が優雅で美しいですもんね。キメるところはぴしっとキメるし。両方観るってのが一番楽しめるかも。
☆Royさん
いらっさいませ〜。
ケイトとしては、どっちが好みなんでしょうね?
メイキングじゃあ、「自分の好みにぴったりだった」と言ってましたが、ああいうメイキングのインタビューって、大概がリップサービスですからねえ(^^;
私も映像的に好みでした。
またいらしてくださいね〜
Scritto da: FLUFFY | giovedì, settembre 30, 2004 01:48 AM
わぁい記事UP待ってました~♪
TB有難うございました。
それにしても書き応えありそうで・・ご苦労様ですm(__)m
だけど私達読んでる方はとっても読み応えあって嬉しい限りです^^
私もこの作品のケイトの方がヴァンヘルより好きです。
なんかね、素直に「格好良い~♪」って思いました。
ストーリーも悲哀を含んでて良いですよね。
続編楽しみです^^
Scritto da: てるみ | giovedì, settembre 30, 2004 02:27 AM
☆てるみさん
いや、これは出演者多いけどそれぞれの出演作が少ないので
そんなに大変じゃなかったです(^^;
むしろ「いとこのビニー」の方が時間かかったかも(苦笑)
でもまあ、「読み応えある」なんてお褒めのコトバ頂いてしまって
とっても嬉しいです!
これからもよろしくお願いしますね〜。
Scritto da: FLUFFY | giovedì, settembre 30, 2004 07:50 PM
やっぱりこっちの方が全然いいですよぉ。
「ヴァン・ヘルシング」よりも。
ヴァンパイアが高貴さと威厳と圧倒感を感じさせますもん。
Scritto da: こぶろぐ | domenica, ottobre 03, 2004 02:47 PM
☆こぶろぐさん
確かにそうですね「ヴァンヘル」のドラキュラ&ヴァンパイアは
どっちかっていうと「動物」的でした。
種の保存にやっきになっていたりして。
Scritto da: FLUFFY | martedì, ottobre 05, 2004 02:18 PM
こんにちは。TBさせて頂きました。
ようやく先日観ましたよ。
ケイト・ベッキンセールカッコ良かったですね♪
続編がとても気になるところです。
Scritto da: モン基地の母 | venerdì, ottobre 22, 2004 02:29 PM
☆ モン基地の母さん
いつもいつもありがとうございます。
こちらからTBしようと思ってたとこでした〜。
ケイトはバレエをやっていたそうで、アクションも決まってましたね。私も続編が気になります。
Scritto da: FLUFFY | sabato, ottobre 23, 2004 01:08 AM
こんばんは。
セリーンが1度「かぷっ」とやっただけで、全然人間を襲わないヴァンパイア・・・今までのイメージと違ってて面白かったです。
私もこの映像は、好きです!この映像で新しい展開が見れる続編が楽しみでもありますね。
ヴァンヘルシングは未見なので、レンタルする時には私も見比べてみます!
あ、ビクターを見ていて「どっかで・・・」とは思ったものの、ラブ・アクチュアリーのあの人だったとは!
ちとビックリです。全然、気づきませんでした。^^;
Scritto da: aju | mercoledì, novembre 03, 2004 07:58 PM
☆ajuさん
そうそう、まったく新しいヴァンパイアのスタイルでした。
綺麗なんですよね。全体的に。
あ、ビクターの復活シーンはあまり美しくなかったけど。
その、ビクターですが
そうなんですよ「ラブ・アク」に出演してたあの、
ロッカーですよ〜。アクション初めてにしてはサマになってました。
Scritto da: FLUFFY | mercoledì, novembre 03, 2004 08:17 PM
予告で使われてる曲がどうしても分かりません どなたか教えて下さい。
Scritto da: yuuta | mercoledì, aprile 27, 2005 01:43 AM
☆yuutaさん
初めまして。
予告って観たことがないので分からないんですけど
予告編で使用される曲は、時々映画本編とは全く関係ない
曲だったり、別の映画のサントラが使用されたりすることもあるんですよ。
お力になれずすみません
こちらを訪れる方でどなたかご存知の方は
お知らせください。
Scritto da: FLUFFY | mercoledì, aprile 27, 2005 05:28 PM