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mercoledì, settembre 15, 2004

明日、陽はふたたび

大地震に見舞われたイタリアの小さな町。
そこでの様々な人間模様を描く。

Domani.jpg

【プロローグと感想】
97年の9月のある晩、イタリア中部ウンブリア地方を突然襲った大地震。
町の教会に歴史的重要壁画フラ・アンジエリコ作『受胎告知』がある
“サラミの町”カッキアーノでは、多くの住宅が崩壊していて
家を失った人々はテントやキャンピングカーで避難生活を余儀なくされる。
地震前とは違う環境、生活.....。
大人達も子供達も今までとは違う何かを感じながら
毎日を懸命に過ごして行くのだが...。

***********************************

ここに出てくるカッキアーノという町は架空の町だけど
実際に97年の9/26にアッシジを襲った大地震は本当。

この作品は、「かぼちゃ大王」のフランチェスカ・アルキブジ監督が
実際に被害にあった中学生達が記した作文を読み、
その前向きで明るく逞しい内容に驚き、
制作を決意した偶像劇風ドラマ。
誰にでもあるような、特別でない個人の物語として描かれている。
ちなみに、原題の「Domani」(ドマーニ)は、イタリア語で
「明日」っていう意味になる。


負傷した町長の代わりに町の再建に孤軍奮闘し
家族を省みることができないでいる、副町長のパオロ。

18年間毎週日曜にラザニアを家族の為に作り続けているが
地震によって家も失い、夫とも感情の行き違いを感じてしまっている
パオロの妻、ステファニア。

病気により精神を病んでしまっている母と暮らすジョヴァンニ。
町のサラミ工場で働いているが、地震によって工場が閉鎖されている。
独身でいるのにはワケがある。

自分の容姿に自身がなく、誰からも愛されないと思っている
小学校の国語教師ベティ。

「受胎告知」の修復作業に不妊治療を受けている妻とやってきた
「壁が生き甲斐」の英国青年アンドリュー。

どうしても赤ちゃんが欲しいアンドリューの妻。
毎日「ガンになるかもしれない」と思いながら不妊治療用の薬を飲む。
アンドリューへの愛よりも、赤ん坊を欲しいと思う気持ちの方が強くなっている。

学校の女の子の前では強気だが、年上の兄にはいつも負けて
泣いてしまうアゴスティーノ。
彼は母ステファニアの不審な行動にも心を痛める。

地震の前からカッキアーノの町が嫌い、仲間と盗みを働き、
弟をいじめるアゴスティーノの兄フィリッポ。
しかし、ジョヴァンニの母モッチャ夫人には優しい。

どんな時もいつも一緒、二人の秘密の呪文をいつも唱え
胸の膨らみ経過をインスタント写真に写している
仲良しコンビ、ティーナとヴァーレ。
ティーナは町のサラミ工場の孫娘、
ヴァーレはちょっと貧しい家の少女。
二人ともアゴスティーノが好き。

こんな大人や子供達が大地震によって大きく変わってしまった
自分たちの周りに戸惑いながらも、日々生活し
子供達は成長していく。

被災者達が主人公なので、暗い話と思いがちだけど
結構ちょっとしたエピソードが笑えたりする。

被災地にボランティアだか寄付だかで
バービー人形1500体が贈られる。
しかし、町の小学生は男女合わせて50人。
パオロが「50体もらう」というと、運んできた男は困りながら
「全部もらってくれないと困る」という、さらに
運んできたのはバービーだけではなく、そのお友達キャラや小物など
町の人全員がもらったとしても余ってしまう程(苦笑)
しかし、笑えるけど笑えない現実でもありますねえ。
そんな人形よりももっと必要なモンあるだろうに...。

実際に、民家の修復よりも「受胎告知」の修復が先に始まる。
町の人たちは声高に「教会よりも、家を!」と抗議をするけど
一切聞き入れてもらえない。

日本人が観てて笑える箇所も結構ある。
アゴスティーノのニックネームは「アゴ」(笑)
多少イントネーションが違うにしても「顎」って呼ばれてもねえ。

ベティと仲良くなっていくアンドリューは、
京都に二ヶ月滞在していたってことで
いきなり、自作のスシを披露(笑)
しかも「イカ、エビ、マグロ」等日本語が飛び出すしまつ。
だけど、被災地でその食料はどうやって手に入れたんでしょうか〜。

ハリウッド映画みたいにエンタテイメント性に富んでいるわけでもないけど
とっても丁寧に作られていて、(後半のCGっぽいのはちょっとチャチかったけど)
ヨーロッパ映画、女性監督って感じの作品で家でゆっくり観るのにはいいかも。

【キャスト】
今回、データベース探すのに苦労しちゃったので、殆どの俳優が
顔写真なしのIMdbリンクになってしまった。
なんとか写真がある人は直接画像載せてあります。

パオロ役は、マルコ・バリアーニ
baliani--180x230.jpg
副町長、町の復興と家族の気持ちの板挟みになる、基本的にはいい父親。
何本か映画に出演しているけど、日本公開作なし。
舞台なんかにもよく出ているみたい。

ステファニア役は、オルネッラ・ムーティ
家を失った事で、家族がバラバラになることを恐れる。
フィリッポとアゴスティーノのマンマ。
ジョヴァンニの事情を理解しているのだが、その行動が原因で
アゴスティーノは不安になる。
「男と女と男」「オスカー」等に出演。

ジョヴァンニ役は、ヴァレリオ・マスタンドレア
病の母を気遣いながら、パオロ達のトレーラーにしばらく世話になる。
独身でいるのはある理由があるから。
カッキアーノの町を離れてローマに行きたいと思っている。
今回この作品を観るきっかけの俳優は彼。
「スズメバチ」でちょっと気になってたので。(っていうか殆ど好み)
しかし、今回もジョヴァンニ役とは(笑)「スズメバチ」でも同じ名前じゃん。

モッチャ夫人役は、イラリア・オッキーニ
ilaria_occhini.jpg
ジョヴァンニの母、ガンを患い地震のショックもあって
多少精神的に参っている。
「暗黒街のふたり」等に出演。

ベティ役は、パトリツィア・ピッチーニ
bety.jpg
唇の先天的な欠陥から自分の容姿に自信がなく、
誰からも愛されないと思っている。生徒にはとても慕われてる小学校教師。
崩壊した壁の修復工事にやってきた、英国人青年アンドリューと知り合い
だんだん惹かれて行く。
「アパッショナート」等に出演。

アンドリュー役は、ジェームズ・ピュアフォイ
崩壊した壁画の修理にやってくる英国青年。
生き甲斐は「壁」子供が欲しい妻の叫びが「自分本位」に聞こえてしまう。
まあ、その前から冷めてたのかもしれない。
ベティに惹かれて行く。
やっと、IMdbに写真付きの人が出てきた(苦笑)
イギリス俳優だけど、イタリア語をカタコト話し、日本語もちょっと披露。
「ロックユー!」「バイオハザード」等
公開待機作は「Vanity Fair(原題)」

アゴスティーノ役は、デヴィッド・ブラッチ
女の子をうるさいと思いつつも、ちょっと気になるコはいる。
母が父以外の人と親しくなっていることに、傷つき
兄からは当然の如くいじめられる。
この作品がスクリーンデビュー。
結構キリっとした顔立ちのコで、女の子に人気があるのは分かる(笑)

ティーナ役は、ミケーラ・モレッティ
サラミ工場の経営者の孫娘。芸術家の母は放任主義。
ちょっとクールで、英語も話せる。
仲良しのヴァーレといつも一緒で、秘密の行動や呪文がたくさん。
でも、アゴスティーノがちょっと気になる。
金髪巻き毛の女の子で、今作がデビュー(?)
ミシェール・モレッティと表記する場合もあるみたいだけど
どうも、年齢が...。人違いじゃない?

ヴァーレ役は、マルゲリータ・ポレーナ
ティーナといつも一緒じゃないと我慢できない。実はアゴスティーノが好き。

フィリッポ役は、ニコロ・センニ
この町から出てロンドンへ行きたいと思っている。16歳。
弟をいじめて、両親には反抗的、仲間と盗みを働くが、
何故か自分の事を慕うモッチャ夫人には冷たくできない。
この作品で、98年のヴェネツィア国際映画祭にて
マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人賞)を受賞。

クレア役は、アンナ・ウィルソン=ジョーンズ
夫アンドリューと共にカッキアーノへやってきたが、
不妊治療の真っ最中。余震の多発する町にいられず
壁に夢中の夫に不満がつのっていく。
「ヴィゴ」等に出演。

大臣役で、パオロ・タヴィアーニが出演。

DVD購入して鑑賞。

こちら↓にもTBしてます
明日、陽はふたたび@映画生活

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Commenti

なんだか面白そうな作品ですね.
ちょっと,レンタルビデオ屋とかで探してみますかね^^

Scritto da: onox | venerdì, settembre 17, 2004 a 12:27 p.

☆onoxさん
決して派手な作品ではないですが、全体的に前向きなので
後味は悪くないです。
逆にこういう作品はアメリカには作れないだろうな〜と思ってしまう。ぜひ観てみてくださいね。
で、観たら感想きかせてください。

Scritto da: FLUFFY | sabato, settembre 18, 2004 a 01:10 m.

はじめまして。この映画、岩波ホールで見ました。とても好きな作品です。映画の終わり方が素敵ですよね〜。最後のバレンティーナのシーンとか、小学校の先生が英国人修復士の容態を知るシーンとか。DVDになっていたんですね。もう一度みたい。是非買わなくては!

Scritto da: tomo_lunatica | sabato, settembre 25, 2004 a 12:19 m.

☆tomo_lunaticaさん
はじめまして。
結構厳しい環境にいるのに、みんな前向きで
観終わった後に、嫌な感じが残らない
ポジティブになれる映画ですね。
そうか、ヴァーレはヴァレンティーナの略だったんですね(笑)

Scritto da: FLUFFY | sabato, settembre 25, 2004 a 01:20 m.

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