グッバイ・ラバー
【プロローグと感想】
サンドラは、高級住宅の不動産ブローカーの仕事をしている。
美人でファッションも完璧、出勤時は「自己啓発テープ」を聞き、
仕事の後は教会の奉仕活動にも熱心。
「サウンド・オブ・ミュージック」がお気に入りでいつも聴いている。
そんな彼女には、自分の夢をかなえるための計画と秘密があった。
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「ツイステッド」のあまりにも簡単すぎるプロットにがっくり来てたところへ
リストにも入れた事すら忘れたこの作品。
メールで送られて来たタイトルを見て「なにそれ?」って思った程。
レンタルした理由は、内容か?いやいや(笑)
プチお気に入りのダーモット・マロニーが出演している。それだけの理由。
期待しないで観たのが良かったのか、
意外や意外、結構くるくる&コロコロと変わる複雑な脚本と
絶妙な配役に驚きながら、引き込まれてしまったのだ。
プロローグにある様な、サンドラのいかにも「怪しい」仕事とシュミ。
こんなわざとらしい人間に「いい人」はいないですから(笑)
彼女が当然怪しい人物第一号。
夫の兄と不倫関係にあり、アル中で邪魔になった夫を殺してしまおうと
義理の兄に迫ってみたりする。
で、この二人が首謀して弟を殺すだけの単純なストーリーかと思ったら
そうじゃなかった。そんな単純な話じゃなかった。
ま、騙してたつもりが、騙されてたり、信用してた人に裏切られたりと、
主役のサンドラもびっくり、観てた私もびっくりな事が次々と....。
そのサンドラを「怪しい」と執拗に追いかける女刑事役の
エレン・デジェレネスが妙におかしい。好きですこの人〜。
大体、サンドラを「怪しい」と睨む理由が
「いい歳して、『サウンド・オブ・ミュージック』を愛聴しているから」と
何かにつけてシニカルな意見と視点で捜査をする。
相棒のロリンズ(モルモン教徒でまじめ)との掛け合いが
見事なくらいかみ合ってなくて.....。
(ロリンズがまじめ過ぎなので理解できないらしい)
この二人のシーンの方が、メインのストーリーよりも気になったりしちゃう。
作中では別の事件として「ドクター」なる者による連続殺人事件が発生していて
それが結構重要なキーポイントにもなってくる。
注射器で薬物を相手に注入して殺すという手口で、何人もが殺されているのだ。
パトリシアは、相変わらず「ちょっとビッチ」な役がお似合い。
ダーモットもイイ男風なのに、だらしない役ばかり(^^;
ドン・ジョンソンの贅沢な使い方には「スコーピオン」的な香りが.....(^^;
しかしまあ、突如ぴったりな役で現れたヴィンセント・ギャロにはびっくりした。
ひねくれ者の私も、想像つかない結末だった。
いいのか悪いのかは別にしてね。
期待しないで観たのがよかったのかな?
【キャスト】
サンドラ役は、パトリシア・アークェット。
「エルム街の悪夢3/惨劇の館」「インディアン・ランナー」
「夜ごとの夢/イタリア幻想譚」「哀愁のメモワール」
「トゥルー・ロマンス」「ホーリー・ウェディング」
「エド・ウッド」「アメリカの災難」
「インフィニティ/無限の愛」「ロスト・ハイウェイ」
「ナイトウォッチ」「ハイロー・カントリー」
「スティグマータ/聖痕」「救命士」
「リトル★ニッキー」「ヒューマンネイチュア」
「穴/HOLES」等に出演。
芸能一家で、父ルイスも俳優。
1歳下の弟のアレクシス
3歳下弟にデヴィッド
5歳上の兄にリッチモンド
9歳上の姉にロザンナ。
それにしても、ここの兄妹は全員あんまり似てないなあ。
ニコラス・ケイジと結婚したが、2001年に離婚、
現在の夫は2002年に再婚したトーマス・ジェーン。
ジェイク役は、ダーモット・マロニー。
アル中でリハビリも拒む程。泥酔状態で会議に出て暴言を吐いて追い出される。
なんでアル中になったかは不明...。
「ヤングガン」「ロングタイム・コンパニオン」
「恋の時給は4ドル44セント」「ハートブレイク・タウン」
「アサシン」「バッド・ガールズ」
「エンジェルス」「キルトに綴る愛」
「コピーキャット」「カンザス・シティ」
「ベストフレンズ・ウェディング」「ゲット・ア・チャンス!」
「セックス調査団」「アバウト・シュミット」等に出演。
「アバウト・シュミット」の予告で観た、あまりの変貌ぶりにびっくり。
お陰でびびって観てませんよ、「アバウト〜」は(^^;
主役で活躍するよりも、主人公の恋人役とかが多いのかな。
今作みたいなダメ夫も上手いです。
ペギー役は、メアリー=ルイーズ・パーカー。
ジェイクの秘書を務めるが、兄ベンに興味があるらしい。
いや、この人の哀しみに暮れながらの言葉には耳を疑いましたさ。
「サインズ・オブ・ライフ」「ロングタイム・コンパニオン」
「わが街」「フライド・グリーン・トマト」
「最高の恋人」「依頼人」
「ブロードウェイと銃弾」「ボーイズ・オン・ザ・サイド」
「ある貴婦人の肖像」「ザ・メイカー」
「レッド・ドラゴン」等に出演。
幸薄い役が多いかもしれない。今作でもそういう感じを醸し出してるし。
ポンパノ巡査部長役は、エレン・デジェレネス。
サンドラたちを「怪しい」と睨み、捜査をする。
シニカルな言動が多く、仕事一筋っぽい感じ。
「コーンヘッズ」 「ドクター・ドリトル」(声の出演)
「エドtv」「ラブレター/誰かが私に恋してる?」
「ファインディング・ニモ」ではドリー声担当。
もともと、コメディアンヌなんだそうで。
殆どをもっさりした身なりを気にしないたちで通しているけど
ラストの化けようはさすが!別人だと思ったよ。
ロリンズ役は、レイ・マッキノン。
ポンパノ刑事の相棒。あまりにもマジメであるために
しょっちゅうポンパノ刑事に馬鹿にされるが
その真意もあまり気がついていない様子。
お酒は身を滅ぼす悪い飲み物と信じて疑わない。
「ドライビング Miss デイジー」「ニードルフ・シングス」
「パーフェクト・ワールド」「ロズウェル」
「ザ・インターネット」「オー・ブラザー!」等に出演。
テレビドラマでは「X-ファイル」等に出演。
最新作は「ミッシング」
クロウリー刑事役は、アレックス・ロッコ。
「ゴッドファーザー」「フリービーとビーン/大乱戦」
「ブルージーンズ・ジャーニー」「スタントマン」
「エンティティー/霊体」「キャノンボール2」
「汚れなき瞳の中に」「ドリーム・ドリーム」
「ベルーシ/ブルースの消えた夜」「ゲット・ショーティ」
「すべてをあなたに」「バグズ・ライフ」(声の出演)
「ウェディング・プランナー」「カントリー・ベアーズ」等に出演。
ベン役は、ドン・ジョンソン。
ジェイクの実の兄で、両親亡き後仕事を引き継いでいる。
弟を想ってはいるが、誘惑に勝てずに義理の妹サンドラと関係を持つ。
「ウェスタン・ロック・ザカライヤ」「サンタモニカ・ダンディ」
「ホット・スポット」「ハーレーダビッドソン&マルボロマン」
「愛に翼を」「ボーン・イエスタデイ」
「ギルティ/罪深き罪」「ティン・カップ」等に出演。
テレビドラマは「マイアミ・バイス」「刑事ナッシュブリッジス」等。
映画の主役っていうよりも、ドラマの主役の顔と言った感じで。
それにしても、これまた贅沢な使い方ですなあ。
フィンレイソン牧師役は、アンドレ・グレゴリー。
サンドラとベンが奉仕活動をする教会の牧師。
「喝采の陰で」「アメリカ万才」
「モスキート・コースト」「最後の誘惑」
「ダルク家の三姉妹」「虚栄のかがり火」
「ニューヨーク恋泥棒」「デモリションマン」
「セレブリティ」等に出演。
ブラッドリー役は、ジョン・ネヴィル。
ベンの会社の重役。ジェイクの醜態には腹を立てている。
「奴隷戦艦」「バロン」
「赤ちゃんのおでかけ」「ケロッグ博士」
「若草物語」「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」
「サボタージュ」「フィフス・エレメント」
「X-ファイル・ザ・ムービー」「ルール」
「太陽の雫」「スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする」等に出演。
テレビドラマでは「X-ファイル」や「スター・トレック」に出演。
「X-ファイル」を観ている人にはお馴染みの顔。
マイク役は、ヴィンセント・ギャロ。(クレジットなし)
あまりにもぴったりな役で登場したのが笑える。
「グッドフェローズ」「アリゾナ・ドリーム」
「愛と精霊の家」「太陽に抱かれて」
「パルーカヴィル」「ネネットとボニ」
「フューネラル」「気まぐれな狂気」
「バッファロー’66」(監督・制作・脚本等)「GO!GO!L.A.」
「ガーゴイル」「ニューヨーク セレナーデ」
「ブラウン・バニー」(監督・脚本・制作等)等に出演。
DVDレンタルにて鑑賞
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グッバイ・ラバー@映画生活
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