ダブリン上等!
【プロローグと感想】
「そろそろやんちゃはおしまい。」と
平凡な人生設計を考えているチンピラ、レイフ。
彼女の気持ちを試す為に別れ話を切り出した為に
どうしょもなくなった優柔不断男、ジョン。
彼女イナイ歴が長すぎて、
普通の状態じゃコーフンしなくなってしまったオスカー。
突然カレから別れ話を持ちかけられたけど、
今は新しい人と(不倫だけど)同棲中のデイドラ。
男に裏切られた反動でか、口ひげを生やし、
すっかりヒキコモリになっているデイドラの妹サリー。
刺激を求める刑事ジェリーとテレビディレクターのベン。
突如妻を捨てて、若い女の子と同棲を始める銀行支店長サム。
突然夫に捨てられた主婦、ノーリーン。
愛妻家なのにどこまでも不運なバス運転手ミック・・・。
アイルランドはダブリンを舞台に、
人生負け組な人たちの偶像劇。
*************************
今「アレキサンダー」で主演中のコリン・ファレルが
自ら「演りたい!」と名乗り出たという
チンピラ・レイフ役。
イメージ的には「デアデビル」のブルズアイに近いかな?
なんかどーしょもない程のチンピラぶりなんだけど
憎めません(笑)
やっぱり、こういう役がコリンには合ってるのかもね。
そんなレイフを筆頭に、特別でもないけど普通でもない人々の
小さな事件をつなぎ合わせた作品。
笑えるエピソードあり、スリルとアクションも一応(?)用意されてて、
ほのぼのとしつつ、小気味いい偶像劇。
それぞれのキャラが(好みが別れるところだけど)個性的。
セリフも、とぼけてるのに本質をついてたりと
会話のシーンが楽しい。
お気に入りはレイフかな〜?
どうしょもないんだけどね。女でもお構いなしに殴るし。
次点はオスカー、欲求不満のカタマリだけど(^。^;)基本的にイイ人。
反対に嫌いなのはジョン。あのウジウジした性格は最悪。
好きなのは女の子ならサリーだな。あの性格とルックスは最高。
女で嫌なのはデイドラかなあ。なんか都合のイイ性格してそうで。
お母さんが案外いいお母さんで、ほっとしたけども。
キャラごとにいろいろとエピソードが用意されてるんだけど、
気になるのは「ブラウンソース」ってのを入れて飲む飲み物。
「旨い」っていったい。どんな味なの!?
ソース・・・雰囲気的には「おたふくソース」っぽかったけどなあ(^。^;)
それにしても、あのソースをコップに入れている様子を
異様な目で見てた、コリン扮するレイフの表情が最高におかしい。
その後、実際に飲む時のリアクションもイイ!
サリーのトム・セレック並(?)なヒゲに関するエピソードも
思わず劇場内から笑いが何度か起きてた。
私としては、ちょっとかわいそうなシーンでもあるんだけど
ジェリーがヒツジに対してまでも
ハードボイルドにキメたがるシーンが
密かに可笑しかった。
とんでもない悪ガキが出てくるんだけど
そいつがもー(笑)期待通りの動きをしてくれて
ちょっと嬉しかった。
「トレインスポッティング」とか「アモーレス・ペロス」が好きな人には
オススメの作品。
でも、「トレインスポッティング」みたいにエキセントリックでもないし
「アモーレス・ペロス」みたいに激しくないので、そういうのを期待しないように。
あくまでも基本は「ほのぼの」です(笑)
【キャスト紹介】
レイフ役は、コリン・ファレル
「そろそろやんちゃはおしまい。」と
平凡で幸せな生活を思い描くが、女も平気で殴るチンピラ。
個人的にはこういう役の方がスキ。生き生きしてるんだもん。
「素肌の涙」「私が愛したギャングスター」
「タイガーランド」「アメリカン・アウトロー」
「ジャスティス」「マイノリティ・リポート」
「フォーン・ブース」「リクルート」
「デアデビル」「ヴェロニカ・ゲリン」(カメオ)
「S.W.A.T.」等に出演。
現在「アレキサンダー」が公開中。
他日本未公開作は「A Home at the End of the World(原題)」
「ポカホンタス」の実写版「The New World(原題)」で主役。
「Ask the Dust(原題)」はサルマ・ハエックと共演でラブストーリー。
「What Love Is and What's It All About(原題)」は
ヴァル・キルマー、ロバート・ダウニー,Jr.らと共演のコメディ。
「Miami Vice」は同タイトルのTVドラマの映画版で
ジェイミー・フォックスと共演。と今後も楽しみ。
ジョン役は、キリアン・マーフィ。
優柔不断男。デイドラの元カレ。
決して美形ではないんだけど、雰囲気ある俳優。
「ザ・トレンチ 塹壕」「28日後...」
「真珠の耳飾りの少女」「コールドマウンテン」等に出演。
公開待機作は「バットマン ビギンズ」
「Red-Eye(原題)」(ウェス・クレイブン監督作)
「Breakfast on Pluto(原題)」(ニール・ジョーダン監督作)など。
ミック役は、ブライアン・F・オバーン
不運な愛妻家バス運転手。結構顔が広いのね。
「ピース・ピープル」「灰の記憶」
「バンディッツ」等に出演。
アカデミー賞候補の「ミリオンダラー・ベイビー」にも出演。
海外テレビドラマは「OZ」に出演。
オスカー役は、デヴィッド・ウィルモット。
彼女イナイ歴が長すぎて、欲求不満気味。普通じゃ興奮できず・・・。
「マイケル・コリンズ」「デビル」
「キング・アーサー」等に出演。
デイドラ役は、ケリー・マクドナルド。
恋人に別れ話を告げられても、新しい恋がすぐ見つかるが・・・?
そうかー、「トレスポ」のあのナマイキ小娘が彼女なのか〜。
いやいやいやいや、成長しましたね。
「トレインスポッティング」でスクリーンデビュー。
「従妹ベット」「エリザベス」
「ウィズアウト・ユー」「セクシュアル・イノセンス」
「ゴスフォード・パーク」「ネバーランド」等に出演。
ジェリー役は、コルム・ミーニィ。
過激刑事。いつもクールに決めたがるが・・・・?
「ザ・デッド/「ダブリン市民」より」
「オメガ・シンドローム/恐怖の暗殺団」「ディック・トレイシー」
「ダイ・ハード2」「愛と哀しみの旅路」
「ザ・コミットメンツ」「遙かなる大地へ」
「ラスト・オブ・モヒカン」「沈黙の戦艦」
「白馬の伝説」「スナッパー」
「ケロッグ博士」「草原とボタン」
「ウェールズの山」「コン・エアー」
「フィオナが恋していた頃」「ミステリー、アラスカ」等に出演。
テレビドラマ「新スタートレック」ではオブライエン役として出演。
ノーリーン役は、デイドラ・オケイン。
突然夫に捨てられてパニクる主婦。意外な一面が!?
コメディ畑の人らしい。
「ザ・ブレイク」「いつまでも二人で」等に出演。
サム役は、マイケル・マケルハットン。
14年連れ添った妻を捨てて、若い女の子同棲する銀行支店長。
「シャンプー台のむこうに」等に出演。
ベン役は、トマス・オサリバン。
ほのぼの系の取材ネタよりも、熱い映像が撮りたいディレクター。
日本公開作品はこの「ダブリン上等!」のみ。
サリー役は、シャーリー・ヘンダーソン。
世の中オシマイだと思っている、口ひげ女。デイドラの妹。
実年齢もエイジレスな感じなので、この作品で姉を演じている
ケリー・マクドナルドよりもうんと年上と知った時はびっくり。
「ロブ・ロイ」「トレインスポッティング」
「ひかりのまち」「めぐり逢う大地」
「ブリジット・ジョーンズの日記」
「24アワー・パーティ・ピープル」「家族のかたち」
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(嘆きのマートル役)
公開待機作は「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月」
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」にも出演予定。
ドラッグの売人役は、ローレンス・キンラン。
「アンジェラの灰」「ピース・ピープル」
「ケリー・ザ・ギャング」「ヴェロニカ・ゲリン」等に出演。
デイドラとサリーのお母さん役は、Ger ライアン。
どっちの娘も大事な優しいお母さん。
「ザ・コミットメンツ」「草原とボタン」
「モル・フランダース」「ドリフトウッド/硝子の檻」等に出演。
ヘンダーソン役は、オーウェン・Roe。
ジョンとオスカーが働くスーパーの上司。なにかと威張る。
「マイケル・コリンズ」
「フランキー・スターライト/世界で一番素敵な恋」等に出演。
カフェ・ウェイトレス役は、ケリー・コンドン
写真中央
冒頭で痛い目にあう、カフェの店員。
「アンジェラの灰」「ケリー・ザ・ギャング」等に出演。
【サウンドトラック】
サントラの紹介記事はこちら
【オフィシャルサイト】
英語
日本語
※期間中いろいろとイベントがあるみたいなので、お出かけ前にはオフィシャルサイトをチェック!
劇場で、こんなステッカーくれました。
ちょっと微妙・・・・。
シブヤ・シネマ・ソサエティにて鑑賞
こちらにもTBしてます
ダブリン上等!@映画生活
Cinema Coconut:ダブリン上等!*INTERMISSION
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 8月鑑賞DVD(2010.09.04)
- 7月に観たDVD作品(2010.08.16)
- キング・コング(2006.01.19)
- プルーフ・オブ・マイ・ライフ(2006.01.18)
- レジェンド・オブ・ゾロ(2006.01.14)
「映画:た〜と」カテゴリの記事
- 特攻野郎Aチーム(2010.08.21)
- ダブリン上等!(2005.02.23)
- ツイステッド(2004.10.13)
- Dot the i/ドット・ジ・アイ(2004.09.02)
- トゥー・ブラザーズ(2004.08.25)
I commenti per questa nota sono chiusi.
Commenti
おひさしぶりでーす。
私も観ました、これ。
だけど感想が・・・ 書けなくて(^-^;
どうしようもないのに、憎めない。
ほんとコリン自ら望んだだけあって、似合ってましたね。
Scritto da: cocoa | giovedì, febbraio 24, 2005 04:23 PM
☆cocoaさん
レイフ、自分が個人的には絶対遭遇したくない人間です(笑)
だって、容赦なく顔面パンチ喰らわすんだもの。
でも。ハタから見てたら楽しいかも。
コリン楽しんで演じてましたね。
っていうか、素?(笑)
Scritto da: FLUFFY | venerdì, febbraio 25, 2005 05:37 AM
こんにちは。
うちのしょぼいブログにコメント&トラバ頂いたのでやってきました。
予想以上に面白かったですねー、この映画。
目下一番の悩みは、上映期間中のイベント「ブラウンソース・ティー試飲」の日。
友人と「どうよ?行っとく?飲んどく?」と相談し合っている所です。
Scritto da: シホ | venerdì, febbraio 25, 2005 05:59 AM
☆シホさん
いらっしゃいませー。
コメント遅くなってしまいました
私も「ブラウンソース・ティー試飲」激しく気になっています。
最後の回だけなので、混みそうですよね(^。^;)
Scritto da: FLUFFY | martedì, marzo 01, 2005 01:14 PM
わたしも『ブラウンソースティ試飲会』とっても
気になります。
25日のイベントは熱が出て,行けなかったから,
行こうかな・・・って思ってます。
FLUFFYさんは25日は行かれましたか?!
写真展とかインタビュー見たかったな・・・と後悔。
Scritto da: Nami | mercoledì, marzo 02, 2005 07:01 PM
☆Namiさん
実は、今日二度目の鑑賞に行ってきました。
世の中「オペラ座の怪人」をリピートしている人多いですが、この映画をリピートする人、
いるんだろうか(笑)
劇場はリピート関連のイベントたくさん用意してますけどね。
とはいえ、二回目でも充分楽しめる内容です。
25日のイベントは、「ローレライ」の試写会に行ってました。
「ローレライ」がどうだったかは、記事にしてますが、はっきり言って、試写を蹴ってもイベント行けばよかったと後悔してます(/_;)
試飲会は、友人が「輸入食材の店にブラウンソース売ってるからそれで自分で飲めば?」
と言ってました。
かなり揺れてます(苦笑)
4日の金曜は雪降るかもなんですよねー。
な・や・む・・・。
Scritto da: FLUFFY | mercoledì, marzo 02, 2005 07:57 PM
こんばんはぁ.
今回のコリンは,ちょっと悪だけど憎めない役ってのが
本当に合ってて良かったですね.
ただ,それだけに,もっと出番が多かったらいいのになぁ,
って思ってしまいましたわ.
元々,群像劇ってのも苦手なもんで・・・.
ブラウンソースはどうなんでしょうね.
一体どんな味なんでしょうかねぇ.
買ってみてまでは,さすがに勇気がでませんが・・・(笑)
Scritto da: onox | giovedì, marzo 17, 2005 02:24 AM
☆onoxさん
偶像劇が苦手だと、この作品はちと辛いかも。
コリン主役みたいに書いているのもありましたから
コリン目当てで行くと「え?」ってなりますね、確かに。
劇中に出てきた同じモノは日本には入ってないらしいです。
似たのはあるみたいですけど。
ウスターソースで実験してみようかな(笑)
Scritto da: FLUFFY | giovedì, marzo 17, 2005 11:29 PM
TB&コメント、ありがとうございました。
いやはや、すごい情報量ですね。
役者ごとにIMDBへリンクが貼ってあるし..感動しました。
あの悪ガキは近所にそっくりなのがいるので、思い出してムカツいてしまいました(笑)
Scritto da: coolkoro | venerdì, marzo 25, 2005 05:51 PM
☆coolkoroさん
こちらこそ、ありがとうございます。
あんな悪ガキが近所に!?
映画の中では面白い存在だけど
実際にいたらはた迷惑ですねー(^。^;)
Scritto da: FLUFFY | venerdì, marzo 25, 2005 11:52 PM
TBありがとうございました♪久しぶりにこちらで!笑♪おたふくソース!!!言えてます♪
ふふ・・ダメな奴らですが、愛しい人達でした♪
Scritto da: nicoco | giovedì, settembre 15, 2005 11:26 PM
FLUFFYさん、こちらには初めて書き込みさせていただき
ます。
日曜日はお会いできて本当に楽しかったです。
私のような者がコメントつけてよろしいのかしら、その上
過去記事に。。。と迷ったのですけれど、うちにも来て
くださった嬉しさに思わずお邪魔させていただきました。
オフ会でも「ダブリン上等!」の話題で盛り上がりましたね〜(≧∇≦)
FLUFFYさんはじめ、皆様のいろんなコリン論、映画論を
伺うことができて最高でした。
どうか「ダブリン〜」も再見なさったらレイフのいぢめ
られ顔を静止画でじっくり観賞してあげてくださいませ♪
FLUFFYさんの水準の高い本格的な映画ブログ、感嘆し
つつずっと応援させていただきます。
またお話できる機会を心待ちにしておりますねー!
Scritto da: Melody | martedì, gennaio 31, 2006 07:03 PM
☆nicocoさん
私ったら・・・・(^_^;)
nicocoさんのコメントに対してレスしてませんでした。
すみませーん<(_ _)>
あのブラウンソース、輸入すればいいのにと思っております。
☆Melodyさん
いらしてくださったのですね!
ありがとうございます〜( ^)o(^ )
ほんとに、日曜は楽しい一時が過ごせました。
Melodyさん大歓迎ですよ!
そして最新記事でも過去記事でもコメントはうれしいです。
コメントついたらメールに連絡があるはずなのに、
なぜか連絡なし・・・。mixiのメッセ機能でお知らせ頂かなかったら、
気がつかないところでした(^_^;)
Melodyさんのツボポイント、目の回りの青タンですね、
実はまだ『ダブリン〜』のDVDを持っていないという
イケナイコなので、今度こそ購入して確認&制止画で堪能しますw
逆に、『デアデビル』のDVDを確認したら、
ちゃーんと「アルティメットエディション」でした(笑)
こちらも再確認ですね!
またぜひお会いしたいですね〜
私もMelodyさんの視点で観るコリン評楽しみにしてます♪
Scritto da: FLUFFY | mercoledì, febbraio 01, 2006 02:04 AM