« Musical Baton | Principale | Natalie Imbruglia / Counting down the days
最近買ったCDレビューVol.12 »

mercoledì, giugno 29, 2005

真夜中を過ぎて

深夜12時からのワンダーランド

Dopo mezzanotte

dopomezzanotte

【プロローグと感想】
夜のトリノ。
映画青年マルティーノは、
トリノ映画博物館で住み込み夜警の仕事をしている。
アンジェロは車泥棒を生業とし、
その彼女のアマンダはハンバーガーショップの店員。
毎晩マルティーノは
アマンダの店でバーガーを買ってから出勤する。
ある日、そのアマンダが
マルティーノの働く博物館に逃げ込んできたのだが・・・・!?

***************************

私が初めて訪れた海外がイタリアのトリノ。
かつて、イタリアの首都だったこともある街なのに
イタリア好きの方から言わせると、
トリノは大変不評な街だそうで、
まあ、イタリアの他の都市と比べると
暗かったり、街の人も確かにそっけなかったけど
私にとっては、そういうイメージはなく、
まずJUVENTUSのホームタウンであることからして
既に愛すべき街だったりする(笑)
そして、初めての旅行にしてはとても楽しめて
いろいろと親切にしてもらったりしたから、
それもいい思い出だったりする。

また、来年はトリノで冬季オリンピックが開催されるので
そういった意味でも旬な街。

この作品は、そんなトリノを
そこに住んでいる人さえ驚く程に
とってもきれいで魅力的な街として描いている。

トリノの象徴とも言える
「モーレ・アントネッリアーナ」、
そこにある映画博物館
(実際にトリノにあります:行けなかったけど)や
夜のトリノを舞台として
ちょっと不思議な男女の三角関係を
映画への愛を盛り込んで、コメディタッチで描いている。

イタリア映画祭で観た3作品の中で
一番のお気に入りはこの作品。
とにかくキュートなんである。
恐らく、劇場公開はされなさそうだけど
DVD化して欲しい作品。
絶対買うこと間違いなし。

所々で折り込まれる、古い映画の映像。
マルティーノのドジ行動は
バスター・キートンをモチーフにしてたり、
マルティーノとアマンダと、アンジェロの三角関係は
「突然炎のごとく」みたいな関係だったりと
映画博物館を舞台にしている強みもあって
いろんな形で古き良き時代の映画を
私たちに見せてくれる。

キャスト紹介をご覧になって、
おわかりかと思うが、
あんまり有名な役者は出演してない。
ナレーターのシルヴィオ・オルランドくらいか・・・
すごく低予算映画なんだそうだ。
でもお金かけなくても、
こんなにステキな映画が出来るなんて
まだまだ捨てたモンじゃないと思う。
この監督のセンスに脱帽。

この作品を観てトリノへまた行きたくなった。
前回はサッカーの試合のみで行ったので、
観光を殆どしてなかったから
今度はモーレも、映画博物館も行きたい。

ところで、モーレのドームの外側に
フィボナッチ数列がネオンとしてくっついている映像があって、映画のセリフでも
フィボナッチ数列をマルティーノが説明している
シーンがあったんだけど、
あのフィボナッチ数列ネオンって、
実際にモーレのドームにあるものなのでしょうか??
映画だけのモノ?
どなたかご存知の方教えてくだされ〜。


【キャスト紹介】

マルティーノ役は、ジョルジオ・パソッティ
giorgiopasotti
イタリアのベルガモ出身。
いやあ、むちゃくちゃ好みのルックスですw
作中では、寡黙で頼りなさそうな感じだったけど。
他の作品も観てみたい。
イタリアで映画に出演する前に、なぜか
中国映画に4本出演。日本で観られるのは
チョウ・ユンファ主演の「フル・ブラッド」のみかな?
「フル・ブラッド」「最後のキス」等に出演。

アマンダ役は、フランチェスカ・イナウディ
francesca
イタリアのシエナ出身。
気の強そうな、ボーイッシュな役がよく似合ってた。
この作品がスクリーンデビュー。
その割に大胆な演技でしたな。

アンジェロ役は、ファビオ・トロイアーノ。左
fabio_troiano
マルティーノ役を演じたパソッティとは
正反対のイメージ。
イタリアでカッコイイって言ったら、
きっとこっちのタイプだろうし
こっちの方がもちろんモテるのでしょう・・・w
出演作で日本公開作はまだない様子・・・
「Santa Maradona(原題)」
「A/R andata+ritorno(原題)」
今作を監督したフェラーリオ作品
「Se devo essere sincera(原題)」など

バルバラ役は、フランチェスカ・ピコッツァ。右
francescapicozza
アマンダのルームメイト。
イメージからはイヤな女って感じだけど
案外いい子の役でした。
今作がスクリーンデビュー。

マルティーノのおじいちゃん役は、
ピエトロ・エアンディ
今作がスクリーンデビュー。

マクドナルドのオーナー役は、アンドレア・ロメロ
とっても嫌みなアマンダの上司。
あんな目にあっても「いい気味」としか思わないw
今作がスクリーンデビュー。

夜警のブルーノ役は、ジャンピエロ・ペローネ
fperone
マルティーノと友達ならしいけど、
同い年には見えませんね。
今作がスクリーンデビュー。
他「A due passi dal cielo」というTVに出演。

従兄弟のマウリツィオ役は、
マウリツィオ・ヴァイアーナ
彼とマルティーノの会話も結構面白かった。
今作がスクリーンデビュー。

イヴァン役は、イヴァン・ネグーロ
ivan
今作がスクリーンデビュー。プロの登山家。

ナレーターはシルヴィオ・オルランド
silvio_orlando
所々で入るナレーターがまた
いい雰囲気を醸し出してました。
「赤いシュート」「ニルヴァーナ」
「息子の部屋」「ぼくの瞳の光」
「ベアーズ・キス」「炎の戦線 エル・アラメイン」
等に出演。

監督はダヴィデ・フェラーリオ
ferraio2

【オフィシャルサイト】
イタリア語

イタリア映画祭 2005にて鑑賞
於:有楽町朝日ホール

|

« Musical Baton | Principale | Natalie Imbruglia / Counting down the days
最近買ったCDレビューVol.12 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

映画:ま〜も」カテゴリの記事

Commenti

わお、日本でも見られたんですね!
私はロンドンのイタリア映画祭で見ました。
やっぱり、二年も住んでいたトリノ、映画館で見るとうれしかった!
初めての海外がトリノなんてめずらしいですね。
南部の人たちからは嫌われる街だけど、私は色々含めて好きです。
ミラノよりマシだし!(トリネーゼ魂)

Scritto da: 赤パン | mercoledì, agosto 17, 2005 11:34 PM

☆赤パンさん
お久しぶりです〜、自分のブログをかなりの間
放置してしまいました(^^ゞ
この作品、日本で開催されたイタリア映画祭でも
結構好評だったみたいですね。
日本での劇場公開は難しいにしても
DVD化しないかなあ。
結構今年観た作品の中では上位に入ります。
初海外がトリノってのは、やっぱり珍しいですよね。
しかも、イタリアでトリノを選ぶ。
まあ、JUVENTUSが好きなので仕方ないです。
実際、トリノの街にはもう一つのチーム、
TORINO(A昇格剥奪は残念ですが)のサポの方が多い様ですが。
来年の冬はトリノが注目されそうですね〜、
オリンピックで♪

Scritto da: FLUFFY | giovedì, agosto 18, 2005 01:30 AM

I commenti per questa nota sono chiusi.

TrackBack


Di seguito i weblog con link a 真夜中を過ぎて:

« Musical Baton | Principale | Natalie Imbruglia / Counting down the days
最近買ったCDレビューVol.12 »