宇宙戦争
【プロローグと感想】
レイはコンテナ作業員として働いているが、
離婚した妻との間に
ロビーとレイチェルという二人の子供がいる。
元妻が、現在の夫と出かける為に
子供二人を預かる事になるが、
どうも子供達との間に溝ができている状態。
しばらくして、強風と雷光が街を襲う。
一時で治まったのだが、雷が落ちた場所を確認しにいくと
地面から巨大な3本足のロボットが姿を現し、
街をあっという間に焼き尽くしていった!
命からがら逃げ戻ったレイは、二人の子供を連れて
元妻のいる場所へ逃げようとする・・・・
***************
「マイノリティ・リポート」に続く、
スピルバーグとトム・クルーズのコンビ作。
スピルバーグは、様々な顔を持っている。
純粋な宇宙へのあこがれを描いたSF作品や、
戦争を題材にしたシリアスな作品、
近未来を描いたSFアクション、
そして、じわじわと迫る恐怖を描いた作品。
この「宇宙戦争」は、SFの要素も充分にあるけれど
「ジョーズ」とか「激突!」等で描かれている
じわじわ系の恐怖の方が強い様に感じる。
予習不足で、
てっきり単なるSFアクションだと思って観たので
思いがけず怖いシーン満載で、
夜中眠る前に逐一思い出してしまい
なかなか寝付けなかった(^^ゞ
ホラー映画観たって、そんなことないのに
結構珍しい現象だった。
宇宙からUFOが襲うのではなく、
相当以前から地球内部に存在していた地球外生命体が
ある日突然地球上の生命を駆除しだす・・・
そのきっかけはなんなのかとか、そういう説明は一切なしで。
だから余計に恐怖を感じたのかも。
最初の方のシーンこそ、あまりにカンタンに人が
次々駆除されていくので、ギャグかと思って、
ちょっと笑いもしたけど、だんだんそんな余裕もなくなり
息つく暇なく次々襲う“トリポッド”から逃げる彼らを観て
ずっと緊張しまくってたのか、終わった後はぐったりだった。
レイを演じるトム・クルーズは
愛国心丸出しで宇宙と闘うっていうよりも
家族を守る為に、ひたすら逃げ回るだけ。
世界を背負って立つ様なヒーローがいないので
救いようがない程無力な人間がたくさん駆除されていく。
「ちょっと勘弁」って思ったのが
“血”にまつわる映像かな。
そこで「すっかりホラーだよ(^^ゞ」と思ってしまった・・・・。
途中で日本はバカにされてるし、
ヨーロッパはなんだか敵視されてるし
アメリカってやっぱり、アメリカ至上主義なんだなあと
変なところで納得してしまった。
ラストが消化不良な感じもするけど、
あれはああいう終わり方でいいのかもしれない。
よくあるアクションヒーローモノではないのだから。
それにしても、トムはいつも最前線にいて死なないですがね〜。
一度でいいから、全体の3分の一くらいで消えちゃうのを
観てみたい気もします(^^ゞ
感心したのは、セットかなあ。
攻撃を受けたり、飛行機墜落したりして
街がぐちゃぐちゃになっている様子は
本当にリアルだった。
【キャスト紹介】
レイ・フェリアー役は、トム・クルーズ
世界を守るより、息子と娘をひたすら守るお父さん役を演じる。
「エンドレス・ラブ」でスクリーンデビュー。
「タップス」「アウトサイダー」
「卒業白書」「トム・クルーズ/栄光の彼方に」
「レジェンド/光と闇の伝説」「トップガン」
「ハスラー2」「カクテル」
「ヤングガン」(ノンクレジット)
「レインマン」「7月4日に生まれて」
「デイズ・オブ・サンダー」「遙かなる大地へ」
「ア・フュー・グッドメン」「ザ・ファーム/法律事務所」
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」
「ミッション:インポッシブル」
「ザ・エージェント」「アイズ ワイド シャット」
「マグノリア」「M-I:2」
「バニラ・スカイ」「マイノリティ・リポート」
「ラストサムライ」「コラテラル」等に出演。
今後の予定は「Mission: Impossible III(原題)」
共演は、ローレンス・フィッシュバーン、
ジョナサン・リース=マイヤーズ、フィリップ・シーモア・ホフマン等。
レイチェル役は、ダコタ・ファニング。
レイの10歳になる娘を演じる。
とりあえず、彼女の恐怖におびえる表情は最高。
特に、息を飲む姿。恐るべき演技力。
「となりのトトロ」(英語バージョン:さつきの声)
「トムキャッツ 恋のハメハメ猛レース」
「I am Sam アイ・アム・サム」「コール」
「メラニーは行く!」「ヘンゼルとグレーテル」
「アップタウン・ガールズ」「ハットしてキャット」
「マイ・ボディガード」
「ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ」などに出演。
テレビドラマの出演は
「ER」「アリーMyラブ」「CSI:科学捜査班」
「スピン・シティ」「マルコム・イン・ザ・ミドル」
「フレンズ」「テイクン」等。
今後の予定は、カート・ラッセル共演の
「Dreamer: Inspired by a True Story(原題)」
「Charlotte's Web(原題)」など。
妹のエル・ファニングも
スクリーンデビューを果たしている。
姉ダコタが演じる幼少時代を演じるコトも多い。
ロビー役は、ジャスティン・チャットウィン。
なぜだか、メラメラと地球外生命体に対して敵意を抱く
熱くなりすぎなレイの息子を演じる。
「プシーキャッツ」でスクリーンデビュー。
「テイキング・ライブス」
「The Chumscrubber(原題)」等に出演。
テレビドラマの出演は、
「テイクン」「Traffic(原題)」等。
メリーアン役は、ミランダ・オットー。
レイの元妻。出番は少ないです。
「LOTR」シリーズのエオウィン役が有名。
「ラブ・セレナーデ」「女と女と井戸の中」
「シン・レッド・ライン」「ホワット・ライズ・ビニース」
「ヒューマンネイチュア」
「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」
「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」
「フライト・オブ・フェニックス」等に出演。
ハーラン・オグルビー役は、ティム・ロビンス。
隠れた狂気を小出しにしていて、なかなかの存在感。
観ているこっちもウザくなるくらいのヤバさが全開だった。
女優のスーザン・サランドンとはパートナーの仲。
「恋人ゲーム」「シュア・シング」
「トップガン」
「ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀」
「さよならゲーム」「テープヘッズ」
「ミス・ファイヤークラッカー」「キャデラック・マン」
「ジェイコブス・ラダー」「ジャングル・フィーバー」
「ザ・プレイヤー」
「ボブ★ロバーツ/陰謀が生んだ英雄」(監督・主演)
「ショート・カッツ」「未来は今」
「ショーシャンクの空に」「プレタポルテ」
「星に想いを」「ナッシング・トゥ・ルーズ」
「隣人は静かに笑う」「クレイドル・ウィル・ロック」(監督・声)
「オースティン・パワーズ:デラックス」
「ミッション・トゥ・マーズ」「ハイ・フィデリティ」
「サベイランス-監視-」「ヒューマンネイチュア」
「シャレード(2002)」「ミスティック・リバー」
「CODE46」
「俺たちニュースキャスター」(ノンクレジット)等に出演。
監督作品も多く、上記作品の他に
「デッドマン・ウォーキング」等がある。
今後の作品は
サラ・ポーリー共演の「The Secret Life of Words(原題)」
ジャック・ブラックが所属するユニット、テネイシャスDが出演する
「Tenacious D in: The Pick of Destiny(原題)」
「Zathura(原題)」
オーランド・ブルーム、ギャスパー・ウリエル、
ジュリエット・ビノシュ、ナタリー・ポートマンなど共演の
「Paris, je t'aime(原題)」
アルバート・フィニー、リーアム・ニーソン
クリスティーナ・リッチ共演の
「The White Rose(原題)」等が待機&撮影中。
ヴィンセント役は、リック・ゴンザレス。
レイの友人。最初の攻撃でいなくなった模様。
「クロコダイル・ダンディーin L.A.」
「オールド・ルーキー」「しあわせの法則」
「バイカーボーイズ」「アダルト♂スクール」等に出演。
「コーチ・カーター」が公開予定。
テレビドラマでは「ボストン・パブリック」
「刑事ナッシュ・ブリッジス」「ER」
「シールド」「バフィー〜恋する十字架」等。
今後の予定は
ニック・キャノンらが共演の「Roll Bounce(原題)」
ガイ・ピアース出演の「First Snow(原題)」
歌手クリスティーナ・ミリアン出演の「Pulse(原題)」等。
ジュリオ役は、ユル・ヴァスケス。
レイの友達。同じく最初の攻撃で残念な結果に・・・。
「マンボ・キングス/わが心のマリア」でスクリーンデビュー。
「フレッシュ」「サムバディ・トゥ・ラブ」
「ニック・オブ・タイム」「プリティ・ブライド」
「MONA彼女が殺された理由」「トラフィック」
「バッドボーイズ2バッド」等に出演。
テレビドラマ出演は
「ロー&オーダー」「となりのサインフェルド」
「Sex and the City」等。
今後の作品は
「The F Word(原題)」
「Things That Hang from Trees(原題)」
「 Expats(原題)」等がある。
マニー役は、レニー・ベニート。
車の修理工。レイの言うことを聞いてればねえ・・・
「ラウンダーズ」「ラスト・チャンスをあなたに」
「メン・イン・ブラック2」「ジーリ」
「シャーク・テイル」(声の出演)等に出演。
テレビドラマでは
「NYPDブルー」「ロー&オーダー」等。
バーテンダー(カレン)役は、リサ・アン・ウォルター。
レイの友人。フェリー港で偶然行き会うが・・・・
「エディー/勝利の天使」
「ファミリー・ゲーム/双子の天使」
「ブルース・オールマイティ」
最近では、ハリウッド版「Shall We Dance」にボビー役で出演。
今後の作品は
「Dee Dee Rutherford(原題)」「Room 6(原題)」等。
おばあちゃん役は、アン・ロビンソン。
53年版の「宇宙戦争」でSylvia Van Buren役として出演。
「我が心の呼ぶ声」(ノンクレジット)
「シマロン・キッド」(ノンクレジット)
「アリババの復讐」(ノンクレジット)
「摩天楼の影」「宇宙戦争(1953)」
「影なき恐怖」「悲しみは空の彼方に」等に出演。
おじいちゃん役は、ジーン・バリー。
53年版の「宇宙戦争」でDr. Clayton Forresterとして出演。
「宇宙戦争(1953)」「北海の男」
「一攫千金を夢見る男」「地獄の翼」
「ガイアナ人民寺院の悲劇」等に出演。
ティム役は、デヴィッド・アラン・バシェ。
「フル・フロンタル」等に出演。
テレビドラマでは「ロー&オーダー」「エド」
「CSI:科学捜査班」「そりゃないぜフレイジャー」等。
今後の作品は
「24」のミシェル役でおなじみ、レイコ・エイルスワース主演の
「Crazylove(原題)」がある。
ロス・エイブラームス役は、ロス・エイブラームス本人。
CBS2のニュースキャスター
ニュースプロデューサー役は、カミリア・サネス。
レイが家の前で行き会う女性プロデューサー。
「シービスケット」に出演。
テレビドラマでは「シールド」でアセベダ署長の妻役を演じている。
フェリー船長役は、ジョン・スクーティ。
「ビューティフル・ガールズ」「モナリザ・スマイル」等に出演。
テレビドラマでは「ロー&オーダー」
「マーフィー・ブラウン」「スピン・シティ」
「Sex and the City」「モンク」「エド」等。
良い考え(?)の母役は、デンドリー・テイラー。
レイと離ればなれになったレイチェルを連れて行こうとする女性。
「ツインズ」「ショッカー」
「デーヴ」「ジェネレーションズ/STAR TREK」
「スピーシーズ/種の起源」「ハイ・クライムズ」等に出演。
良い考え(?)の父役は、ジェームス・ドゥモント。
レイと離ればなれになったレイチェルを連れて行こうとする男性。
「ブルース・ブラザース」「スピード」
「ピースメーカー」「パーフェクト・カップル」
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
「シービスケット」「S.W.A.T.」
「ポリーmy love」「デンジャラス・ビューティー2」等に出演。
テレビドラマでは「ロー&オーダー」「NYPDブルー」
「タイタス」「CSI:科学捜査班」「ER」等。
【オフィシャルサイト】
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I commenti per questa nota sono chiusi.
Commenti
これを怖いと感じるなら感性豊かな証拠です。
私は原作から知ってて観たうえで良い感じでしたが、知らずに観たFLUFFYさんが良いポイントを突いてるのに驚きました。ホラーという要素はアリですし、セットの凄さこそが作品のポイントだと思います。宇宙人が出てくる話ではあるのですが人間以外の何者かに成すすべも無く駆除されるというのがポイントですし、異性人に破壊しつくされる街を現代の技術で映像化することに意味がある作品だと思うからです。でもお父さん役はトム君じゃなくてデニス・クエイドあたりが良かったかな、ちょっと汗臭すぎ?(笑)
Scritto da: だにい | martedì, agosto 23, 2005 06:17 PM
☆だにいさん
本当に、久しぶりに怖い映画でした。
普通のホラーとか、サスペンスは
観ている間こそ怖いものの
観終わった後まで引きずることって、ないのに。
原作、読んでらしたんですねえ。
さすが、だにいさん(*^_^*)
原作を読んでいない人間にも
分かりやすい表現で、スピルバーグは
やはりただ者ではないことがよく分かりました。
トムは、ちょっと若かったですね。
デニス・クエイドでも確かにいいかもしれない。
Scritto da: FLUFFY | venerdì, settembre 02, 2005 10:16 AM
FLUFFYさーーん、お久しぶりです(T_T)
こんなに長くお話出来ないでいて、又寄せて頂いたメッセージにもお返事出来ないでいて、本当にごめんなさいm(__)m
まだ100%!とは言えないのですが、ゆったりやっていきますので、又お話相手になって下さいねー^^宜しくお願いします。
この作品、「絶対に劇場で観るぞー」って張り切ってたんですよ(T_T) 原作者&監督&キャストとどれをとっても興味津々^^
楽しみにしています。
あっ、FLUFFYさんの記事
>それにしてもトムはいつも最前線にいて死なないですがね〜。
一度でいいから、全体の3分の一くらいで消えちゃうのを観てみたい気もします(^^ゞ
---言えてますね!(笑)
Scritto da: てるみ | domenica, settembre 04, 2005 12:41 PM