キング・コング
【プロローグと感想】
舞台女優のアン・ダロウは、
出演していた劇場が突然の閉鎖になり
ギャラも受け取れずに路頭に迷う。
一方、映画監督のカール・デナムは、
撮影中の映画のヒロインを探していた。
ストリップ劇場の前に立ちつくすアンを見たカールは、
ひと目で「これだ!」と直感する。
なんとかアンを口説き、
映画会社の重役達が警察と共に追跡してくる直前に
船でNYを出発、「ある島」へ向かうのだった・・・。
***********************
『ロード・オブ・ザ・リング』の監督、
PJことピーター・ジャクソンが、
映画を作るきっかけになった作品が
『キング・コング』だという。
その、大の憧れ映画をリメイク。
そもそも、「LOTR」よりも前に
企画として上がっていたらしいが、いったん中断。
(当時、似たような怪物映画が多かったのが原因だとか)
そして「LOTR」の成功で再び動きだす。
「LOTR」で得た技術を元に・・・・。
3時間なので、ちょっと長くて
多少疲労感の残る作品だった。
島に到達するまでが、長く
さらに、キング・コングが出てくるまでが、
もっと長い。
求めているところが、バトルシーンだと
少々前半は退屈かもしれない。
単に怪獣のアクション映画じゃないよ、
・・・ってところを描こうすると
どうしても、アンの感情だとか過去だとか境遇を
丁寧に描かないとならなくて
あの長さになってしまうのか・・・。
ただ、ドリスコルとアンが恋愛感情を抱く部分は
ちょっと簡単&単純すぎるかなあ・・・・。
でもその複線がないと、
後半のドリスコルの行動が描けないし。
難しいところ。
『LOTR』のゴラム役に引き続き、
アンディ・サーキスが、キング・コング役を演じ、
CGなのに動きがなめらかで、
感情表現も豊かな巨大ゴリラに仕上がっていた。
アンへの微妙な愛情表現も実にうまい、細かい。
基本は、オスゴリラだってことも忘れてないし。
ティラノザウルスとのバトルシーンの動きは、
本当にあり得ないくらいで、
どの映画でもT-REXってだいたい1頭なのに
複数と互角以上に戦う姿に唖然・・・。
一番楽しめたシーンだった。
反対に拒絶反応バリバリだったのは、
巨大ムシの襲撃シーン。
もともとムシが嫌いなので、
本当に苦痛だった。
ムシ嫌いな人は、観るとき要注意。
この映画、アクション・恋愛・ホラー・サスペンスと
いろんな要素が詰まっていると思う。
どこに重点を置いて観るかは、観る人次第。
【キャスト紹介】
アン・ダロウ役は、ナオミ・ワッツ。
1968年生まれ。結構下積み長いです・・・。
アンを快活に演じていて、とても好感が持てた。
金髪美女って、映画女優にとってはマイナスになることもあり
プラスになることもあるなと思う女優さんの一人。
「マチネー/土曜の午後はキッスで始まる」
「タンク・ガール」「ラスト・ウェディング」
「娼婦ベロニカ」「ベイブ/都会へ行く」(声の出演)
「ダウン」「マルホランド・ドライブ」
「ザ・リング」「ケリー・ザ・ギャング」
「ル・ディヴォース/パリに恋して」
「21グラム」
「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」
「ハッカビーズ」「ザ・リング2」などに出演
今後の作品は・・・
ユアン・マクレガー、ライアン・ゴスリング共演の
「Stay(原題)」
エドワード・ノートン共演の「The Painted Veil(原題)」
などが控えている。
カール・デナム役は、ジャック・ブラック。
1969年8月28日生まれ・・・同い年、更に・・・誕生日近い(笑)
Tenacious Dというロックユニットの一人でもある。
強迫観念で動いているカールを面白く演じていた。
彼独特のどぎつさをうまい具合に中和させてて
画面から浮かない演出はさすがだなあと。
「ボブ★ロバーツ/陰謀ば生んだ英雄」
「ティーンエイジ・ヒーローズ」「デモリションマン」
「ネバーエンディング・ストーリー3」
「ウォーターワールド」「デッドマン・ウォーキング」
「ケーブル・ガイ」「マーズ・アタック!」
「ジャッカル」「モンタージュ/証拠死体」
「ラストサマー2」(ノンクレジット)
「エネミー・オブ・アメリカ」
「クレイドル・ウィル・ロック」
「ラブレター/誰かが私に恋してる?」(ノンクレジット)
「ハイ・フィデリティ」「愛しのローズマリー」
「オレンジカウンティ」「アイス・エイジ」(声の出演)
「スクール・オブ・ロック」「隣のリッチマン」
「シャーク・テイル」(声の出演)等に出演。
今後の作品は・・・
コメディ「Danny Roane: First Time Director(原題)」
同じく、コメディ「Nacho Libre(原題)」
Tenacious Dの映画「Tenacious D in: The Pick of Destiny(原題)」
(ティム・ロビンス、ベン・スティラーなども出演)
コメディアニメ「Kung Fu Panda(原題)」
(ダスティン・ホフマン、ジャッキー・チェン、ルーシー・リューなど共演)
キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット共演のラブコメディ
「Holiday(原題)」
SFコメディ「Master of Space and Time(原題)」などが控えている。
ジャック・ドリスコル役は、エイドリアン・ブロディ。
1973年生まれ
この人というと、オスカー受賞した翌年に
プレゼンターとして出演した際、
ハル・ベリーに「役得キス」を
強引にしたっていう印象が強いw
一見、真っ先に逃げそうな風体なのに、
愛のためならまっしぐらな男を好演。
「ニューヨーク・ストーリー」「エンジェルス」
「ハード・ブレット/仁義なき銃弾」
「死にたいほどの夜」「レストラン」
「シン・レッド・ライン」「人質」
「サマー・オブ・サム」「ブレッド&ローズ」
「ラブ・ザ・ハード・ウェイ 疑惑の男」
「マリー・アントワネットの首飾り」
「ダミー」
「戦場のピアニスト」(アカデミー主演男優賞受賞)
「歌う大捜査線」「ヴィレッジ」などに出演。
今後の作品は・・・
「ザ・ジャケット」(キーラ・ナイトレイ共演)など。
イングルホーン船長役は、トーマス・クレッチマン。
1962年 旧・東ドイツ生まれ
徒歩で、東から西へ亡命した経験の持ち主。
とにかく、島への航海と島での活躍は
この人がおいしいところを全部持って行った感じ。
本心が読めない、
怪しい部分がまた憎らしいくらいかっこよかった。
「嵐の中で輝いて」「スターリングラード('93)」
「王妃マルゴ」「スタンダール・シンドローム」
「エクスカリバー」「U-571」
「クライマー」「ナイト・オブ・ゴッド」
「ブレイド2」「戦場のピアニスト」
「MY FATHER マイ・ファーザー」
「Uボート 最後の決断」「ゴッド・ディーバ」
「ヒトラー〜最期の12日間〜」
「バイオハザードⅡ アポカリプス」
「トリコロールに燃えて」「デュカリオン」などに出演。
今後の作品は・・・
「The Celestine Prophecy(原題)」
「Butterfly, a Grimm Love Story(原題)」など。
プレストン役は、コリン・ハンクス。
1977年生まれ、トム・ハンクスの息子。
だんだん、父親に似てきたなあ。
暴走しがちなカールを支えるアシスタント(つかいっぱ)。
まだ出演作は少ないけど、今後に期待。
ジャック・ブラックとは「オレンジカウンティ」に続いて
二度目の競演。
父の初監督作品「すべてをあなたに」でスクリーンデビュー。
「学園天国」「オレンジカウンティ」などに出演。
テレビドラマでは
「ロズウェル」「バンド・オブ・ブラザース」などに出演。
今後の作品は・・・
「Alone with Her(原題)」
再び、ジャック・ブラックと共演の
「Tenacious D in: The Pick of Destiny(原題)」
父と共演の「The Great Buck Howard(原題)」など。
キング・コング/ランピー役は、アンディ・サーキス。
1964年生まれ。
「LOTR」でゴラムに息を吹き込んだ役者が、
今度はキング・コングに生命を吹き込んだ。
この役に誇りを持って演じているのがよく伝わる。
ランピー役は、一見彼だと気がつかなかった(^_^;
「キャリア・ガールズ」
「マイ・スウィート・シェフィールド」
「脱獄者」「ロード・オブ・ザ・リング」
「24アワー・パーティ・ピープル」
「デス・フロント」
「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」
「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」
「13 LOVE 30 サーティンラブサーティ」
「エヴァンジェリスタ」等に出演。
今後の作品は・・・
ユアン・マクレガー、アリシア・シルバーストーン出演の
「Stormbreaker(原題)」
コメディアニメ「Flushed Away(原題)」
(ケイト・ウィンスレット、ヒュー・ジャックマン、
イアン・マッケラン、ジャン・レノなど出演)
自身が監督・出演する
「Muybridge(原題)」などが控えている。
ヘイズ役は、エヴァン・パーク。
「ベンチャー号」の中での常識人。
ジミーへの接し方がすごく良かった。
「サイダーハウス・ルール」「リプレイスメント」
「PLANET OF THE APES 猿の惑星」などに出演。
テレビドラマでは
「エイリアス」「チャームド」
「CSI:NY」などに出演。
今後の作品は・・・
ロバート・ダウニーJr.、ヴァル・キルマー共演の
「キス・キス、バン・バン(原題)」
ジミー役は、ジェイミー・ベル。
1986年、イギリス生まれ。
無鉄砲な少年役、ヘイズを慕っている。
途中で、アンとのダンスシーンがあるけど、
さすが。生き生きしてた。
「リトル・ダンサー」の名演技で一躍有名に。
「デス・フロント」「DEAR WENDY ディア・ウェンディ」等。
今後の作品は・・・
クリント・イーストウッド監督作「Flags of Our Fathers(原題)
(ライアン・フィリップ、ポール・ウォーカー等も出演)
「Hallam Foe(原題)」など。
ブルース・バクスター役は、カイル・チャンドラー。
1965年 NY生まれ。
オリジナルには、存在しない役。
「いかにも」な映画俳優をコミカルに演じる。
危険を察知する能力は人一倍だったみたい。
「狼たちの街」等に出演。
テレビでは大活躍の人ならしい。
「Early Edition」「Homefront」
「What About Joan」「The Lyon's Den」などなど。
チョイ役は、ロボ・チャン。
テレビドラマシリーズでの出演が主。
今回が初の映画出演。
ハーブ役は、ジョン・サマー。
1951年 イギリス生まれ。
カールの撮影クルー。
どんな危険な場所でもとにかく撮影、撮影・・・。
「さまよう魂たち」「クジラの島の少女」などに出演。
マイク役は、クレイグ・ホール。
ちょっとかなり気の毒な役でした・・。
テレビをメインに出演。
オーストラリアの映画に何本か出演。
世界公開作は、今作が初(?)
Sharwoman役は、ヴィッキー・ホートン。
スカル島の原住民で「トレ・コング〜」と怖い顔してアンに話しかけたバアさん。
「クジラの島の少女」にも出演。
野生の少女役は、Jacinta ワワタイ。
カールがチョコを与えて手なずけようとした少女。
1992年生まれ。
テレビドラマの「The Tribe」でMouseという役で出演。
他「Mee-Shee:The Water Giant」という映画に出演。
スタジオの男(暴力的)役は、ジム・コノベロック。
「天国の門」に出演。
スタジオの男(だらしない)役は、リック・ハーバート。
「ノー・エスケイプ」「ベイブ/都会へ行く」などに出演。
ゼルマン役は、リップ・ムーシン。
「ダンシング・ヒーロー」「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」
等に出演。
そして・・・今回も
監督PJは、射撃手として出演。
さらに、二人の子供も「LOTR」に引き続き出演してるらしい。
ビリー・ジャクソン。
(写真は「LOTR」)
ケイティ・ジャクソン。
(写真は「LOTR」)
【オフィシャルサイト】
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Commenti
こんばんわ♪
最終的には感動しましたが、
はじめはもぉ~長すぎで苦痛でしたよね・・・。
今回は劇場でがんばりましたよぉ~。
お尻が痛かったです。
でも、コングの瞳素敵~★
Scritto da: きよ | domenica, gennaio 22, 2006 01:23 PM
TB間違えました・・・。
はは。一つ削除してください・・・。
ごめんなさい。
Scritto da: きよ | domenica, gennaio 22, 2006 01:26 PM
☆きよさん
レス遅くなってごめんなさい!
3時間・・・確かにちょっと長いですよね。
私もトイレが近いので、どきどきでしたが
この作品は大丈夫でした。
コング、瞳でかなり演技してましたね〜。
それからTB削除了解です!
また遊びにいらしてくださいねー。
Scritto da: FLUFFY | mercoledì, febbraio 01, 2006 01:35 AM
Biancaたちが、東ドイツでどぎつアクション映画とか、憎らしいメインをヴィレッジしたかった。
Scritto da: BlogPetのBianca | venerdì, febbraio 10, 2006 09:05 AM