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giovedì, gennaio 19, 2006

キング・コング

美女と野獣と恐竜と

King Kong

king_kong

【プロローグと感想】

舞台女優のアン・ダロウは、
出演していた劇場が突然の閉鎖になり
ギャラも受け取れずに路頭に迷う。

一方、映画監督のカール・デナムは、
撮影中の映画のヒロインを探していた。

ストリップ劇場の前に立ちつくすアンを見たカールは、
ひと目で「これだ!」と直感する。

なんとかアンを口説き、
映画会社の重役達が警察と共に追跡してくる直前に
船でNYを出発、「ある島」へ向かうのだった・・・。

***********************

『ロード・オブ・ザ・リング』の監督、
PJことピーター・ジャクソンが、
映画を作るきっかけになった作品が
『キング・コング』だという。

その、大の憧れ映画をリメイク。


そもそも、「LOTR」よりも前に
企画として上がっていたらしいが、いったん中断。
(当時、似たような怪物映画が多かったのが原因だとか)
そして「LOTR」の成功で再び動きだす。
「LOTR」で得た技術を元に・・・・。


3時間なので、ちょっと長くて
多少疲労感の残る作品だった。

島に到達するまでが、長く
さらに、キング・コングが出てくるまでが、
もっと長い。
求めているところが、バトルシーンだと
少々前半は退屈かもしれない。

単に怪獣のアクション映画じゃないよ、
・・・ってところを描こうすると
どうしても、アンの感情だとか過去だとか境遇を
丁寧に描かないとならなくて
あの長さになってしまうのか・・・。

ただ、ドリスコルとアンが恋愛感情を抱く部分は
ちょっと簡単&単純すぎるかなあ・・・・。
でもその複線がないと、
後半のドリスコルの行動が描けないし。
難しいところ。


『LOTR』のゴラム役に引き続き、
アンディ・サーキスが、キング・コング役を演じ、
CGなのに動きがなめらかで、
感情表現も豊かな巨大ゴリラに仕上がっていた。
アンへの微妙な愛情表現も実にうまい、細かい。
基本は、オスゴリラだってことも忘れてないし。

ティラノザウルスとのバトルシーンの動きは、
本当にあり得ないくらいで、
どの映画でもT-REXってだいたい1頭なのに
複数と互角以上に戦う姿に唖然・・・。
一番楽しめたシーンだった。

反対に拒絶反応バリバリだったのは、
巨大ムシの襲撃シーン。

もともとムシが嫌いなので、
本当に苦痛だった。
ムシ嫌いな人は、観るとき要注意。

この映画、アクション・恋愛・ホラー・サスペンスと
いろんな要素が詰まっていると思う。


どこに重点を置いて観るかは、観る人次第。

【キャスト紹介】
アン・ダロウ役は、ナオミ・ワッツ
1968年生まれ。結構下積み長いです・・・。
アンを快活に演じていて、とても好感が持てた。
金髪美女って、映画女優にとってはマイナスになることもあり
プラスになることもあるなと思う女優さんの一人。

「マチネー/土曜の午後はキッスで始まる」
「タンク・ガール」「ラスト・ウェディング」
「娼婦ベロニカ」「ベイブ/都会へ行く」(声の出演)
「ダウン」「マルホランド・ドライブ」
「ザ・リング」「ケリー・ザ・ギャング」
「ル・ディヴォース/パリに恋して」
「21グラム」
「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」
「ハッカビーズ」「ザ・リング2」などに出演

今後の作品は・・・
ユアン・マクレガー、ライアン・ゴスリング共演の
「Stay(原題)」
エドワード・ノートン共演の「The Painted Veil(原題)」
などが控えている。


カール・デナム役は、ジャック・ブラック
1969年8月28日生まれ・・・同い年、更に・・・誕生日近い(笑)
Tenacious Dというロックユニットの一人でもある。

強迫観念で動いているカールを面白く演じていた。
彼独特のどぎつさをうまい具合に中和させてて
画面から浮かない演出はさすがだなあと。

「ボブ★ロバーツ/陰謀ば生んだ英雄」
「ティーンエイジ・ヒーローズ」「デモリションマン」
「ネバーエンディング・ストーリー3」
「ウォーターワールド」「デッドマン・ウォーキング」
「ケーブル・ガイ」「マーズ・アタック!」
「ジャッカル」「モンタージュ/証拠死体」
「ラストサマー2」(ノンクレジット)
「エネミー・オブ・アメリカ」
「クレイドル・ウィル・ロック」
「ラブレター/誰かが私に恋してる?」(ノンクレジット)
「ハイ・フィデリティ」「愛しのローズマリー」
「オレンジカウンティ」「アイス・エイジ」(声の出演)
「スクール・オブ・ロック」「隣のリッチマン」
「シャーク・テイル」(声の出演)等に出演。

今後の作品は・・・
コメディ「Danny Roane: First Time Director(原題)」
同じく、コメディ「Nacho Libre(原題)」
Tenacious Dの映画「Tenacious D in: The Pick of Destiny(原題)」
(ティム・ロビンス、ベン・スティラーなども出演)
コメディアニメ「Kung Fu Panda(原題)」
(ダスティン・ホフマン、ジャッキー・チェン、ルーシー・リューなど共演)
キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット共演のラブコメディ
「Holiday(原題)」
SFコメディ「Master of Space and Time(原題)」などが控えている。


ジャック・ドリスコル役は、エイドリアン・ブロディ
1973年生まれ
この人というと、オスカー受賞した翌年に
プレゼンターとして出演した際、
ハル・ベリーに「役得キス」を
強引にしたっていう印象が強いw
一見、真っ先に逃げそうな風体なのに、
愛のためならまっしぐらな男を好演。

「ニューヨーク・ストーリー」「エンジェルス」
「ハード・ブレット/仁義なき銃弾」
「死にたいほどの夜」「レストラン」
「シン・レッド・ライン」「人質」
「サマー・オブ・サム」「ブレッド&ローズ」
「ラブ・ザ・ハード・ウェイ 疑惑の男」
「マリー・アントワネットの首飾り」
「ダミー」
「戦場のピアニスト」(アカデミー主演男優賞受賞)
「歌う大捜査線」「ヴィレッジ」などに出演。

今後の作品は・・・
「ザ・ジャケット」(キーラ・ナイトレイ共演)など。


イングルホーン船長役は、トーマス・クレッチマン
1962年 旧・東ドイツ生まれ
徒歩で、東から西へ亡命した経験の持ち主。
とにかく、島への航海と島での活躍は
この人がおいしいところを全部持って行った感じ。
本心が読めない、
怪しい部分がまた憎らしいくらいかっこよかった。

「嵐の中で輝いて」「スターリングラード('93)」
「王妃マルゴ」「スタンダール・シンドローム」
「エクスカリバー」「U-571」
「クライマー」「ナイト・オブ・ゴッド」
「ブレイド2」「戦場のピアニスト」
「MY FATHER マイ・ファーザー」
「Uボート 最後の決断」「ゴッド・ディーバ」
「ヒトラー〜最期の12日間〜」
「バイオハザードⅡ アポカリプス」
「トリコロールに燃えて」「デュカリオン」などに出演。

今後の作品は・・・
「The Celestine Prophecy(原題)」
「Butterfly, a Grimm Love Story(原題)」など。

プレストン役は、コリン・ハンクス
1977年生まれ、トム・ハンクスの息子。
だんだん、父親に似てきたなあ。
暴走しがちなカールを支えるアシスタント(つかいっぱ)。
まだ出演作は少ないけど、今後に期待。
ジャック・ブラックとは「オレンジカウンティ」に続いて
二度目の競演。

父の初監督作品「すべてをあなたに」でスクリーンデビュー。
「学園天国」「オレンジカウンティ」などに出演。
テレビドラマでは
「ロズウェル」「バンド・オブ・ブラザース」などに出演。

今後の作品は・・・
「Alone with Her(原題)」
再び、ジャック・ブラックと共演の
「Tenacious D in: The Pick of Destiny(原題)」
父と共演の「The Great Buck Howard(原題)」など。

キング・コング/ランピー役は、アンディ・サーキス
1964年生まれ。
「LOTR」でゴラムに息を吹き込んだ役者が、
今度はキング・コングに生命を吹き込んだ。
この役に誇りを持って演じているのがよく伝わる。
ランピー役は、一見彼だと気がつかなかった(^_^;

「キャリア・ガールズ」
「マイ・スウィート・シェフィールド」
「脱獄者」「ロード・オブ・ザ・リング」
「24アワー・パーティ・ピープル」
「デス・フロント」
「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」
「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」
「13 LOVE 30 サーティンラブサーティ」
「エヴァンジェリスタ」等に出演。

今後の作品は・・・
ユアン・マクレガー、アリシア・シルバーストーン出演の
「Stormbreaker(原題)」
コメディアニメ「Flushed Away(原題)」
(ケイト・ウィンスレット、ヒュー・ジャックマン、
イアン・マッケラン、ジャン・レノなど出演)
自身が監督・出演する
「Muybridge(原題)」などが控えている。


ヘイズ役は、エヴァン・パーク
「ベンチャー号」の中での常識人。
ジミーへの接し方がすごく良かった。

「サイダーハウス・ルール」「リプレイスメント」
「PLANET OF THE APES 猿の惑星」などに出演。
テレビドラマでは
「エイリアス」「チャームド」
「CSI:NY」などに出演。

今後の作品は・・・
ロバート・ダウニーJr.、ヴァル・キルマー共演の
「キス・キス、バン・バン(原題)」


ジミー役は、ジェイミー・ベル
1986年、イギリス生まれ。
無鉄砲な少年役、ヘイズを慕っている。

途中で、アンとのダンスシーンがあるけど、
さすが。生き生きしてた。

「リトル・ダンサー」の名演技で一躍有名に。
「デス・フロント」「DEAR WENDY ディア・ウェンディ」等。

今後の作品は・・・
クリント・イーストウッド監督作「Flags of Our Fathers(原題)
(ライアン・フィリップ、ポール・ウォーカー等も出演)
「Hallam Foe(原題)」など。


ブルース・バクスター役は、カイル・チャンドラー
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1965年 NY生まれ。
オリジナルには、存在しない役。
「いかにも」な映画俳優をコミカルに演じる。
危険を察知する能力は人一倍だったみたい。

「狼たちの街」等に出演。
テレビでは大活躍の人ならしい。
「Early Edition」「Homefront」
「What About Joan」「The Lyon's Den」などなど。

チョイ役は、ロボ・チャン
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テレビドラマシリーズでの出演が主。
今回が初の映画出演。

ハーブ役は、ジョン・サマー
1951年 イギリス生まれ。
カールの撮影クルー。
どんな危険な場所でもとにかく撮影、撮影・・・。
「さまよう魂たち」「クジラの島の少女」などに出演。

マイク役は、クレイグ・ホール
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ちょっとかなり気の毒な役でした・・。
テレビをメインに出演。
オーストラリアの映画に何本か出演。
世界公開作は、今作が初(?)

Sharwoman役は、ヴィッキー・ホートン
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スカル島の原住民で「トレ・コング〜」と怖い顔してアンに話しかけたバアさん。
「クジラの島の少女」にも出演。

野生の少女役は、Jacinta ワワタイ
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カールがチョコを与えて手なずけようとした少女。
1992年生まれ。
テレビドラマの「The Tribe」でMouseという役で出演。
他「Mee-Shee:The Water Giant」という映画に出演。

スタジオの男(暴力的)役は、ジム・コノベロック
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「天国の門」に出演。

スタジオの男(だらしない)役は、リック・ハーバート
Rick
「ノー・エスケイプ」「ベイブ/都会へ行く」などに出演。

ゼルマン役は、リップ・ムーシン
Rip
「ダンシング・ヒーロー」「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」
等に出演。

そして・・・今回も
監督PJは、射撃手として出演。

さらに、二人の子供も「LOTR」に引き続き出演してるらしい。
ビリー・ジャクソン
billy1(写真は「LOTR」)

ケイティ・ジャクソン
kaitie(写真は「LOTR」)


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日劇1にて鑑賞

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Commenti

こんばんわ♪
最終的には感動しましたが、
はじめはもぉ~長すぎで苦痛でしたよね・・・。
今回は劇場でがんばりましたよぉ~。
お尻が痛かったです。

でも、コングの瞳素敵~★

Scritto da: きよ | domenica, gennaio 22, 2006 01:23 PM

TB間違えました・・・。
はは。一つ削除してください・・・。
ごめんなさい。

Scritto da: きよ | domenica, gennaio 22, 2006 01:26 PM

☆きよさん
レス遅くなってごめんなさい!
3時間・・・確かにちょっと長いですよね。
私もトイレが近いので、どきどきでしたが
この作品は大丈夫でした。
コング、瞳でかなり演技してましたね〜。

それからTB削除了解です!
また遊びにいらしてくださいねー。

Scritto da: FLUFFY | mercoledì, febbraio 01, 2006 01:35 AM

Biancaたちが、東ドイツでどぎつアクション映画とか、憎らしいメインをヴィレッジしたかった。


Scritto da: BlogPetのBianca | venerdì, febbraio 10, 2006 09:05 AM

I commenti per questa nota sono chiusi.

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ごめんなさい(><)この映画を馬鹿にしていました。みなさんのコメント見るまでは観にいく気ゼロでした・・・。今日鑑賞してもぉ〜感動しましたよ(TT)久々泣けた映画です。 しかし最初とスカル島まで行くシーンは長かった〜。あと「ジュラシック・パーク」みたいなシ....... [Continua a leggere]

Registrato in data: domenica, gennaio 22, 2006 01:25 PM

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Registrato in data: lunedì, gennaio 30, 2006 01:50 AM

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Registrato in data: lunedì, gennaio 30, 2006 01:55 AM

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